あずまんが大王で仮面ライダー龍騎inあずま士郎
【あずま士郎】
【第14話】

第28話|話82第

自らを13人目のライダーと呼ぶ、仮面ライダーオーディン。そして最後に生
き残ったライダーと戦う存在であると
だが、王蛇にとってそんな事は全く関係ない事なのかも知れない
「何人目だろうと、知ったこっちゃありません。勿体ぶらずに今戦って下さいよ」
そう言って、王蛇はエビルウィップを振りかざしながらオーディンに突進していった
だが、オーディンは全く動じることなく、王蛇の攻撃をテレポートしながら避
け王蛇の背後に突然現れると軽く叩いた程度の攻撃で、王蛇を吹っ飛ばした。
ゾルダも王蛇につられてマグナバイザーで攻撃するがオーディンは目にも止ま
らぬ早さでゾルダの背後にジャンプすると、またも軽く叩く程度の攻撃でゾルダ、
そして突進してきたナイトを吹っ飛ばした。オーディンの不可思議な攻撃方法に
戸惑う龍騎
「何だ…?」
【まだ、私と戦う時ではない。お前達は今の戦いを続けろ。だが、少し修正が
必要になった】
「修正?」
そう言って龍騎の目の前に現れたオーディンは龍騎の背後にテレポートすると
龍騎を吹っ飛ばす
そして、召喚杖ゴルトバイザーを手にすると、デッキから一枚のカード取り出
しベントインした
「【タイムベント】」
「うわぁ!!」
衝撃で吹き飛ばされたと思った瞬間、まるで凍り付いたかのように動きが止ま
る4人 時計の針が高速で逆回転していき、時間が逆戻りしていく…

あずま士郎は再び、旧あずま邸にやってきた。部屋の中は忠吉が暴れたおかげで
鏡の破片が、あちこちに散らばっていた。その時の様子を回想するあずま士郎
机の上にはクリスタル製の花瓶が倒れて水がこぼれていた。そしてこぼれた先
の床には一枚の絵が落ちていた。
それを拾おうとしたあずま士郎だったが絵はずぶ濡れで半分に切れていた
それを見て、あずま士郎は愕然とした表情を浮かべるのだった



タイムベント発動の次の瞬間、ともは花鶏のソファーで目を覚ました
「ん…ここは…?」
まだぼんやりした状態のまま、部屋を出るとカウンターには忠吉と榊がいた
「ワオン(あ、目が覚めたんだ)」
「忠吉!榊!」
「…?随分馴れ馴れしいな…まるで今まで一緒に居たかのようだ…」
「はぁ!?何言ってんだ、お前?」
榊の、まるで久しぶりに会うかのような言葉に戸惑うとも



キュウ〜ン…ワンワワン(良いじゃないですか…それより、まず聞かせて。こ
れ、どこで手に入れたの?)」
そう言って忠吉は、カードデッキをともに見せる
「あ、私のカードデッキ!でも、何でブランクなんだ?」
「ウオ?ワオワオン?(え?だって、まだモンスターと契約してないですよ?)」
「えっ!?したよ!何言ってんだ、忠吉…ちょっと待ってよ、何か変だ…」
そう言って辺りを見回すともにふとカレンダーが目に入った。日付は2月になっていた
「に、2月!?だって、今8月じゃん!どうなってんだよ、何で2月になって
んのよ!大体さっきから変なんだよ!忠吉も榊も!それに何で、私のカードデ
ッキがブランクなんだよ!」
「落ち着きなさい!」
何が何だか分からなくなって、パニックになっているともを榊が制した
「キュウ〜ン(とにかく、座って)」
忠吉に促され、再びカウンターに座るとも
(一体、どうなってんだろ…?まさか!?本当に時間が戻ったのか!?)
今回の出来事について考え事をしていたともに、忠吉が再び話しかける
「ワオオ〜ン、ワンワン(ねえ、教えて欲しいんだけどあずま士郎って知ってますか?)」
「え?あずま士郎…何言ってんだよ、それって……あれ?誰だっけ?」
「忠吉さん、時間の無駄だ。彼女は何も知らないし無関係だ。この事は早く忘
れなさい、デッキはこちらで預かる、出口はこっちだ」
そう言って榊はともの腕をつかんで、外への扉に連れて行こうとした
「ワン!(ワワワン!(榊さん忘れたんですか!ともちゃんはモンスターに狙
われているんですよ!)」
そんな、榊と忠吉のやりとりを見ながら、ともはその後自分が体験する出来事
を思い出していた
(そうだ…私はこの後、あのモンスターと契約してライダーになるんだ…モン
スター…モンスターって何だっけ…?)
「分かったわ、そんなにムキになることじゃない」
忠吉との会話の後、榊は花鶏を後にした。そして外の光がともの目に差し込んでいった
(これって、前と同じ…?)



そして時間は進み、ともは例のモンスターと契約を果たし仮面ライダー龍騎となった
そして初めての敵である、ディスパイダーを見事にドラゴンライダーキックで
仕留めるのだった
「龍騎か…今の内に潰しておいた方が良いかもな」
「え?」
そう言って、いきなり龍騎に攻撃を仕掛けるナイト、あずま士郎の言葉が響きわたる
(ライダーは戦わなければ生き残れない…戦え!)
「分かってるはずだ…ライダーは共存出来ないって…」
「何でだよぉ〜…!」

そして仮面ライダーシザースの登場
「仮面…ライダー?あぁ、あんたもモンスターを?」ドガアッ!
いきなり龍騎を攻撃してきたシザース。その戦いの中、ともは忠吉に誓った言
葉を思い出す
(少なくとも私はモンスターを倒すためだけに変身する。誰かを守るためだけ
にライダーになるから)
そして、龍騎を助けるためにナイトが現れた
「あなたは、ライダーを倒すには甘すぎる」
そして
「戦い続けることだけが、あずま士郎に近づく方法だ」
「そんな馬鹿な…」
「その馬鹿な事に命を懸けられる者だけがライダーになれる。戦い続ける事し
か頭にない…」

仕事場でもあり、そして泊まり込んでいる漏れジャーナルに戻ってきたとも
「ったくぅ…榊の奴…戦え戦えってめっちゃガラ悪くなっちまったよなぁ…」
その時、ともの頭の中に時計の鐘の音が響き渡った。ゴ〜ン!ゴ〜ン!ゴ〜ン!
オーディンがタイムベントする所がフラッシュバックされ、ともは今までの記
憶を取り戻した
「何やってたんだ?私?」



ともは壁に掛けてあったカレンダーを見た。日付は3月になっていた
「そんな…前と全く同じ事を繰り返していたっていうの?なんでだよ…」
ともは、自分の席に座って頭を抱え込んだ。
その時電源の落ちたパソコンのモニターにオーディンが現れると
【少し、修正が必要になった…】
と言って、再び消えた
「修正…」
そう言って、ともは突然立ち上がった
「修正…そうか…変えられるかも知んないって事か!これから起こる事を…」
その時、ともの携帯の呼び出し音が鳴った。相手は不明だった
『名刺を見たわ…戦いをする気は無いって本当なの?』
(この声…そうだ!シザースに変身するかおりんだ!榊との戦いで、その後モ
ンスターに喰われたんだっけ)
「う、うん!勿論本当だよ!あ、会ってさ、話ししない?」

「これで、良し…っとかおりんは私と榊、それに忠吉の事は知ってるだろうか
ら、後は…」
ともは携帯を取り出すと、榊に電話を掛けた
『もしもし…』
「あぁ!榊?私、ともだけど」
「何故、あなたが私の携帯の番号を知っている?」
「た、忠吉に聞いたんだよ…それよりさ大事な話があるんだ」
『何?』「あのな…あ、あれ?何だっけ…?」プチッ!
「おかしいなぁ〜私何言おうとしたんだっけ?」

結局運命は変えられず、シザースとの戦いは避けられなかった
「あなたには無理だ!許せないから戦うんじゃない。ライダーだから戦う。
それだけだ。」
「やっぱり、榊さんは話が分かりますぅ〜それじゃ行きますよ。変身!」
そして、ナイトとシザースの戦いは両ファイナルベントの激突の後シザースの
デッキが崩れシザースは契約モンスターに喰われるという形の歴史が繰り返さ
れて終わった



(覚えていられない…何で…どうしてなんだよ…!)
また、時は流れ仮面ライダーゾルダが登場した
「止めろ!止めろってば!」
龍騎の言葉に耳を貸さず、ひたすら攻撃を繰り返すゾルダ
ともの頭に、よみを取材した際よみが口にした言葉が思い浮かぶ
(私はさぁ…人間の欲望ってやつが好きなんだ…)

そして、時は漏れジャーナルの同僚、島田奈々子が誘拐された頃へと進む
『島田奈々子は誘拐した』
「え〜っ!島田さんがぁ〜〜〜っ!?」
ともは島田の元に駆けつけるが警察に誘拐犯と間違えられてしまい逮捕されてしまった

そしてともは留置所で編集長と面会をしていた
「なぁ、とも…念の為聞くが…お前夕べ何処で、何してた?」
「編集長…まさか、私を疑ってるんすかぁ!?」
「ば、馬鹿言え!あ〜、びっくりした〜」
激昂して立ち上がったともは、ふとこの状況に何か違和感を覚えた
「編集長…何か…前にもこんな事ありませんでしたっけ?」
「何言ってんだ、あるわけ無いだろ」
「んな事無いって!絶対あったって!嘘つかないで下さいよぉ!」
「あ〜、分かった分かった…お前も初めての警察で気が立ってんだろ。んじゃ、
また来っから、達者で暮らせよ」
「ちょ、ちょっと編集長!ひどいじゃないですか!こら〜!あんたそれでも編
集長か〜!」
その時、ともの頭にまた鐘の音が響き渡り、再び記憶を取り戻した
「まただ…私…また同じ事、繰り返してる…変えようと思ってたのに覚えてい
られない…」

苦悩するともの前に、あずま士郎が姿を現した
「あずま…」
「それで良い…お前は前と同じ道を進め…」
「そんな…そんな事出来っこ無いじゃん…それにそのまま行けば…」
ともは、ちよちゃんが仮面ライダー王蛇となり仮面ライダーガイこと神楽そして
仮面ライダーライアこと大阪を倒すことを思い出した
「そんな事絶対させない!絶対変えて見せる!」
「無理だ…お前の記憶は一時的な物だ…明日には完全に消えるだろう…ライダー
達の戦いは変わらない」
「そんな…じゃあ何でこんな事を!」
「お前の為では無い…これだけは確かだ」
そう言い残すと、あずま士郎はその場から消えた
(そんな…まだ大阪達に会ってもいないのに…どうすればあいつら助けられる
んだよ…明日には全部忘れちゃうかも知れないのに…)
悩んでいるともの前に、弁護人であるよみが現れた
「よぉ」「よみ!」
「お前の弁護を頼まれてな…」
その時ともは、ちよちゃんがライダーになった時の事を思い出していた
(そうだ…ちよちゃんが脱獄しなければ…)
「じゃあ、まずはその時の状況を…」
「よみ!ちよちゃん、今留置所だよな!?んで、お前が弁護人やってるんだよな!?」
「あ、ああ…今裁判中だけど…何でお前がそんな事知ってるんだ?」
「んな事どうでも良いって!そいつライダーになって脱獄する!」
「ライダーって…まさか、お前もか!?」
ともは、ゾルダとの戦いで負傷した部分を痛がってみせる
「とにかく…ちよちゃんが脱獄しないように手を打ってくれよ」
「何で、お前がそんな事知ってるんだ?」
訝しげな表情で、ともを睨み付けるよみ
「話しても信じて貰えない!けど頼む!」
ともの真剣な眼差しに、よみは嘘ではないと信じたのか懐から携帯を取り出した
「分かった」



よみは携帯を取り出すと、おもむろに番号を押した
「ああ、関東拘置所ですか?弁護士の水原ですけど、拘留中の美浜についてちょっと…」
「大阪…」
ともは、大阪とこれまでの事を思い出していた。そしてこれで大阪が死なずに
済むと思い安堵していた

「ああ、みるちー?話を合わせてくれてサンキュー♪」
『先生…今の電話は?』
「いやね…弁護を引き受けたとものやつが妙なこと言うもんでね…適当にあし
らってやったのさ」
『妙なこと…ですか?』
「係争中のちよちゃんがライダーになるから止めろって…無理だよなぁ…望み
を叶える為には13人必要なんだし…手こずるだろうけどさ…仕方ないよね…」

そして運命は変わることなく、ちよちゃんはライダーとなって拘置所を脱獄した
「結局こうなんのかよ…変えようと思ってんのに!」

そしてライダー6人による大バトルが始まった。あずま士郎の戦えの声が響き渡る
仮面ライダーガイ、そして仮面ライダーライアは運命通り、王蛇のベノクラッシュを
受けて死んでしまった
(私の占いは…ようやく…外れる…)
「そんな…嘘だろ…大阪!大阪!大阪ぁ〜っ!!まただ…どうして変えること
が出来ないんだよ…」
チッチッチッチッ…ゴ〜ン!ゴ〜ン!
時計の鐘の音が響き渡ると同時に、再び時間は現在に戻ってきた
そして、仮面ライダーオーディンの声が聞こえてきた
【まだ、私と戦う時ではない。お前達は今のまま戦い逢えば良い。修正は終わった】
姿を現した、オーディンを見つめながら龍騎は静かにベントホルダーに手を伸ばした
そして、再びオーディンが瞬間移動して龍騎の背後に現れたその時
「でやぁ!」ドガァ!
龍騎の右腕に装着されたドラグクローの一撃が見事にオーディンを捉えたのだった
【ほぉ…何故私の現れる場所が分かった…?記憶が消えてなかったのか?】
「さあね…」



「なんだこりゃ?」
編集長は沢山貼られたメモを見ながら、ぼやいていた
「ったく…何枚も何枚も同じ事ばっか書いて貼ってんじゃねえよ!」
ぶつぶつ良いながらメモをはぎ取っていく。メモにはこう書かれていた
〈金色の羽が現れたら、とにかく後ろを殴れ〉と
「ガウウゥ〜!ガウガウ!(も〜、何なんだこれは!)」
そして、メモは花鶏のあちこちにも貼られていた。しかもガラスにまで書かれていた

「あんたを一発殴りたかった」
【殴った内には入らないがな】バシッ!
オーディンは軽く叩くと龍騎は吹っ飛んだ
「結局…何も変わらないって事か…あんたの目的は何なんだ!?」
【知る必要はない…お前達の戦いは何も変わらない】
「うんにゃ…一つだけ変わったよ…」【何?】
「消えていったライダーの重さが二倍になった。もうこれ以上は増やさない!人を守
るためにライダーになったんだからライダーを守ったって良い!」
「とも…」
「(ともちゃんてば、相変わらずですねぇ…でも)下らないですねぇ…訳の分からな
い話は沢山です」
そう言って、王蛇はベノサーベルでオーディンに斬りかかっていくがオーディンは金
色の羽を残して消えてしまった
【私と戦うのは最後の一人だ。続けろ、戦いを止めるな】
オーディンの声だけが、虚空に響き渡る

そして、あずま士郎は再び旧あずま邸に戻ってきた。
倒れて水が零れているはずの花瓶が倒れずにそのまま立っていた
そして、水に濡れて切れてしまっていた筈の絵も、元の状態に戻っていた
その絵を手にするとあずま士郎は微笑みを浮かべながら呟いた
「良かったな…忠吉…お前は…俺が守る」



「序ノ口士郎よね?一年前にアメリカで死んだっていう」
「ワオ?ウワオォォ?(死んだ?ご主人様が?)」
「え?ご主人様って、まさかあなたの飼い主?」
「グワオ!ガウガウグルルゥゥゥ…(死んだなんて嘘です!ご主人様に会ったって人一杯いるんだから…)」
「ご、ごめんなさい…私の情報が間違ってたのね…」
そう言って令子は、そのまま黙りこんでしまった。その胸には一つのペンダントが光っていた

【あずま士郎】
【第15話】

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【あずまんが大王×仮面ライダー龍騎に戻る】

【鷹の保管所に戻る】
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