あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第10話 : 契約】

「グワァァァ!」
そう叫ぶと榊を襲っていたディスパイダーはさらさらと砂のように溶けたかと思うと、
その砂すら消え、まるで存在していなかったかのように痕跡が無くなった。その時ディ
スパイダーがいたと思われる場所から淡く輝く球体が現れ、穏やかに天へと目指して飛
んでいたが、後ろからディスパイダーを襲った2足歩行型のモンスター=デストワイル
ダーがそれに向かって跳躍したかと思うと次の瞬間にはその球体は消えていた。

(銀色の、モンスター・・・?)

榊の存在に気付いたデストワイルダーはしばらく榊を見つめていたが、突然榊へと一気
に加速して距離を縮め始めた。

(く、状況は変わってない・・・)

榊は内心そう思いながら、ふと、まだ手に持っていたカードを見つめた。その時、ちよ
の言葉を思い出した。

《ライダーはモンスターと契約することによって、真の力を持ったライダーとなるんで
 す。このCONTRACTのカードを何らかの形でモンスターと接触させてみてくだ
 さい。それが、契約すべきモンスターだった時、効果が現れます。》

(やってみるしかない・・・)
榊はカードを握りしめ、襲いかかってきたデストワイルダーに向かって走り出した。

「はぁ!」

互いに加速しながらぶつかりあう榊とデストワイルダー。交差した瞬間に榊はデストワ
イルダーの額に契約のカードを素早く接触させた。すると、デストワイルダーの榊へと
振りかぶっていた腕が動きを止めた。

「ゴァァ!!」

その状態のまま、デストワイルダーは天に向かって咆哮した。榊は少し遠ざかりながり
どうなるかとその様子を見ていたが、自分に向き合ったデストワイルダーが先程のよう
に殺気が無いことを知り安心した。やがて、デストワイルダーの声が榊の心に響いた。

(我ハ・・・ですとわいるだー・・・契約ハ成立シタ・・・汝ハ・・・らいだーたいが
 トナリ・・・ 我ハ汝ニ・・・呼バレシトキ・・・何時デモ・・・現レル・・・汝ハ
 ・・・我ニ魂ヲ・・・)
(魂・・・?)

(モンスターの魂・・・アルイハ・・・人間ヲ・・・我ニ与エヨ・・・ソレガ契約・・
 ・破ラレシ時・・我ハ・・・汝ヲ襲ウ・・・契約ハ成立シタ・・・)

言い終わるとデストワイルダーの体内から爆発的な光が出現し、榊が目を開けたとき、
そこには1枚のカードだけが残っていた。そして榊は新たな力を手に入れていることに
気が付いたのであった。モンスターと契約した真の仮面ライダーの力、タイガの力を。

『次回予告』

(私も帰ろう・・・)
「これはカードデッキ!?・・・ということはあなたも仮面ライダーなの?」
「私神崎優衣っていうんだけど、この写真の男の人を見たことない?」
『優衣さん、私がちよです。』

生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!

【あずまんがー龍騎!】
【第11話 : 想い】

【Back】

【あずまんがー龍騎!に戻る】

【あずまんが大王×仮面ライダー龍騎に戻る】

【鷹の保管所に戻る】
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送