あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第21話 : 蜥蜴】

「神楽ちゃんのその姿かっこええなー・・・あれー?私は何で色が無いんやろー?」
「モンスターと契約してないからじゃねーの?」

神楽は喋りながら大阪の背後に見えないがモンスターの気配がすることに気がついた。

「大阪しゃがめ!そこだぁぁ!」

神楽はストライクベントで手に装着していたドラグクローを大阪の背後に出来た空間
の歪みに狙いを定めた。すると神楽が契約したと思われる神々しいまでに燃えるよう
な炎の色をした龍のモンスター、ドラグレッダーが神楽の背後に現れ、不意に仰け反
ったかと思うと、一気に小規模の炎の塊、ファイアーブレスを吹き付けた。

「あひゃー!」
「グ!」

慌ててしゃがむ大阪は何もいないはずの背後から誰かの悲鳴を聞いた。大阪が振り返
ったとき、そこには緑色のカメレオン型のモンスター、バイオグリーザが煙をあげな
がらのたうっていた。

「よっしゃ命中!今だ大阪!カードをあいつにくっつけるんだ!」
「カ、カードをくっつけるんやな?よーし・・・」

そう言うとデッキから取り出した契約カードをバイオグリーザに接触させる為に大阪
は走り出した。しかし、途中で小石につっかかり転んでしまう大阪。

「と、と、と・・・いたーい」

幸いなことに、手にしっかりと持っていた契約のカードがその拍子にバイオグリーザ
の足と接触した。モンスターとの契約はこれからの真の戦いも意味する。そんな重要
な意味が込められているはずの契約シーンがあまりにも大阪らしくて神楽は思わず苦
笑した。

(・・・ライダーか。)
「え?・・・あ、そうや!私は仮面ライダーやー」

契約したモンスターはその主人に話し掛ける。そんなことをまったく知らない大阪は
突然心に響いてきた言葉に驚いた。

「な、なんやねんこの声?」
(・・・バイオグリーザだ。すぐ目の前にいる。・・・まさかお前みたいなやつと契
 約するとはな・・・)

バイオグリーザの態度に大阪はむっとした。

「なんやあんた!人をバカにすんのはあかんでーこれでも私は割り箸をきれいに割れ
 るんやでー」

大阪の言葉にバイオグリーザは呆れた。

(それはよかったな・・・契約したから仕方ないか・・・あー、お前はこれから私バ
 イオグリーザの主人となり・・・)

「こら!お前ちゃうでー!私にはちゃーんと立派な名前があるんや!春日歩という立
 派な名前が!」

そんな大阪の真摯な態度をバイオグリーザは軽く受け流した。

(わかったわかった。・・・契約は成立した。お前は仮面ライダーベルデとなる。私
 の力が必要な時はアドベントを使って呼ぶがいい。)

そう一方的に大阪に告げるとバイオグリーザはまたミラーワールドと己の体の色を合
わせて姿を消した。

「お前ちゃうでーー!!」

ミラーワールドに大阪の怒りの声が響いた。そんな大阪の様子を後ろから見ていた神
楽だけは、何だかんだ言いつつも、バイオグリーザが大阪に加護を与え、ライダース
ーツにバイオグリーザのシンボルカラーである緑の装飾を施したことに気がついた。

【次回予告】

「なー二人とも何か近づいてきてるでー」
《アドベント》
素直に感心する大阪。
「・・・智もあのモンスターと契約するんだ!」

【生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!】

【あずまんがー龍騎!】
【第22話 : 捕獲】

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