あずまんがファイズinミネルヴァの梟
【あずまんがファイズ】
【第一話  [覚醒-awaking]】

ドンッ、という鈍い音を立てて会社の応接間と思われる部屋の机の上に無造作に投げ出される、
[SMARTBRAIN]のロゴの入った銀色のアタッシュケース。その取っ手は、現在無言の少女
の右手へと繋がっている。アタッシュケースの重さは5キロを越えるが、気にする様子はない。
アタッシュケースの中には、精密機器がいくつか入っているが頓着する気配もまた、一切ない。
もともと、内包物はその程度の衝撃で壊れるようには万に一つも作られていないし、壊れても別に
彼女にとって問題があるわけではない。

「は〜い、ファイズのモニタ、ご苦労様でしたぁ〜」

耳朶にしがみつく、ひどく聴き触りの悪い、甘えたような声。甘い、といっても、粉砂糖のように
さらさらしたようなものならいいのだが、この女の声は、粗目砂糖をじっくり粘りが出るまで煮詰
めたそれに似て、聞いてて不快感しか覚えない。もっとも、眼前の女性がそれを狙ってやっている
のだとすればその試みは100パーセントの成功だともいえた。

眼前の女性、はっきり言ってファッションに余り興味を持たない彼女をしてそのファッションセン
スは疑わざるをえないが、(それが果たして職業上の服装なのか、それとも本人の好みなのか、前
者だとしたら決してその職業だけはつくまいと考えながら、)の言葉に彼女、神楽は沈黙を答えと
した。

「ありゃりゃ?つれないですねぇ〜、お姉さんが苦労をねぎらってあげていると言うのに」
「・・・・・・・・・ちゃんと約束は守ってもらえるんだろうな?」
「やくそくぅ?なんのことでしたっけぇ?」
「っ、ふざけるなよ!」

思わず激昂し、一足で、部屋にいるもう一人の女性、スマートレディに詰め寄る神楽。
猪突猛進と言うか、駆け引きと言うものを知らない自身の性格からか、気を抜けばすぐに相手のペ
ースにおとされてしまう。おちょくられているのは分かっているのだが、こればかりは聞き流せと言うのは無理な相談だ。
いつものようにスマートレディが、え〜ん、と泣きまねをしたのを見て、小さく舌打ちをする。

「そんなに怖い顔をしないでくださいよ〜、え〜ん、え〜ん」
「こっちは、そっちが薬を渡すにはこの一ヶ月、怪物を始末してもらう必要があるってんで命がけ
で10回も戦ったんだぞ」
「ん〜・で・も・この一ヶ月一回も発作は起こってないでしょぅ〜?」
「・・・ああ」

わざとらしい泣き顔をそれ以上にわざとらしい無垢な笑顔に変えて言い放ったスマートレディの
言葉には神楽もしぶしぶながら頷かざるを得なかった。

スマートレディが今言った『発作』、それこそが、普通の平々凡々な生活を送っていたはずの神楽
がこうしてスマートブレインと言う、一生縁などないと思っていた日本屈指の無節操超弩級会社の
何十階もある本社ビルを訪れ、その新製品のモニターと称される、人権とか法律とか、絶対どこか
間違っていることを強要させられる原因となった事象。

神楽がはじめてスマートブレイン本社を訪れたのは一ヶ月ほど前。そして、その発作と言うのを説
明するためにはさらにそのおよそ一月前に遡る必要がある。
『発作』といっても、頻繁に痙攣が起こる、といったアルコールなどの中毒者にあるような一般的
なものではなく、大きく二種類に分けられる特異なものである。

一つは持続的な発作で『筋力の異常増加』、そしてもう一つが刹那的な物で『体の制御不可化』で
ある。前者はともかく、後者は一見すると痙攣といったものにも似ているのかもしれないが、実際
はそんなものではない。言ってみれば自己防衛本能の異常過敏化、とでもいえるのだろう。

その発作による神楽にとっての事件の一例を挙げるならば、彼女が、キャッチボールをしている親
子の近くを歩いていたとき、たまたま子供が投げたボールが親のキャッチャーミットをそれて神楽
の頭めがけ飛んできたことがあった。そして、その時、完全な無意識下で一瞥すらせず神楽はその
ボールを素手でキャッチし、そのまま・・・・・・握りつぶした。『野球の軟球』をだ。

原因不明の発作、しかしその発端は神楽にとってもハッキリしている。
事故。それも命にかかわるレベルの大事故。

発作の始まる直前、神楽はMTBに乗って走っていたときに暴走トラックと接触、大怪我を追い病
院に運び込まれてしばらく生と死の狭間をさまよった。結果として九死に一生を得たわけだが、そ
れからしばらくして神楽は己の体の異常に気がついたのだ。

大怪我に入院と言う決定的なブランクがあったにもかかわらず、退院後の最初の水泳であっさりと
自己ベストタイムを叩き出し、どんなに運動しても息が切れると言うことがほとんどなくなった。
思えばそれ以前、一週間の昏睡から目覚めた直後の人外の回復力からして奇妙ではあったのだ。

最初はその異常を楽観視していた神楽だったが、上記の軟球握り潰し事件があって流石にもう一度
医者の厄介になる覚悟を決めざるをえなくなった。そして、事故で入院した病院にいき、結果、こ
うしてスマートブレインを紹介された、と言うわけだ。曰く、それは医者の手ではどうにもできない、と。

そしてタライマワされた結果たどり着いたスマートブレイン本社にて神楽は発作を抑える薬と引
きかえに過酷な条件を突きつけられた。
それが、一ヶ月間、スマートブレインの作った強化装甲服を身に纏い、コードネーム『ファイズ』
と呼ばれる存在になりスマートブレインの指示に従って『オルフェノク』と呼ばれる化け物を掃討
する、という仕事である。

厳密には、談判の結果、薬代として向こう側から途方もない金額を請求され、もちろん神楽に払え
る額ではなく、結果、次善の策として出されたのがそれだったわけだ。

そして、前金、というわけか、一か月分の発作抑制剤が神楽へと渡された。

スマートブレインに言わせると、『ファイズ』と言うのは『オルフェノク』と言う人を超えた存在
を倒すために作られた存在、らしいのだが、もちろん神楽に詳しい機密情報が与えられるはずもない。
ただ、神楽自身も最初その話を聞いたときは、『悪を倒す正義のヒーロー』と、年甲斐もなく結構
乗り気だったりしたのだ・・・が、オルフェノクとの最初の戦いでそんな甘っちょろい気分は粉々に
吹き飛んだ。

事前に一度ファイズに変身し、その圧倒的な力を体感し、余裕を持っていただけに、オルフェノク
と相対し、ファイズに匹敵する力を目の当たりにし、初めて神楽は本能的な恐怖と言うのを味わっ
た。
死と完全に隣り合わせの戦い。人外の、異形の、無機的な超越存在、オルフェノク。
グランインパクトで辛くも勝利を掴んだものの、そのとき、神楽の背中は汗でびっしょりだった。

無論、どれほど危険なものであろうとも自身が選択した以上責任転嫁はできない。
標的となるオルフェノクの簡易的な情報はスマートブレインからあらかじめ与えられるうえ、向こ
うは基本的に(己が人を超えたオルフェノクという存在だからだろう)無警戒なので警戒されるよ
りも早く迅速に勝負を決めれば、慣れていなかった一度目のような危機に陥ることもなかったが、
それでも残りの九回の戦いで余裕を感じたことは一度もなかった。
そんな神経というかどちらかというとむしろ寿命をすり減らすような戦いを一ヶ月続けたのも、ひ
とえに、最初にもらった薬の服用によって例の発作が完全に鎮められていたからに他ならない。


スマートブレイン本社18階。ビルが54階建てだから、下階層と中階層のちょうど境目。
その一階層のうち半分近い部分を占めるかなり広い部屋の中に神楽はたたずんでいた。
仰々しくも完全に防弾ガラス以上の強度を持つ内壁で覆われた意図不明、否、意図が分かりすぎる
円形の部屋。周りは透明の壁で、さらにその外にはまるで観客を置けるかのようなスペースが広が
っている。さしずめ古代ギリシャのコロセウム、とでも言った具合だろうか。
もっとも、今、ギャラリーは一人しかいないが。

そして足元にファイズギアの入ったアタッシュケースを置く彼女のその前には、一人の男の姿があ
る。コロセウムに二人。それが何を意味するのか、説明せずともあきらかだろう。

「あんたが私の最後の相手ってわけか・・・」
「ま、確かにそういうことになるね、オレがあんたの最後の相手さ」

神楽の言葉に男も答える。さりげないながら、互いに言葉の後ろには己が勝者となる自信が見え隠
れしている。
互いが言葉を交わし、緊迫した空気の中、先手必勝とばかりに先に動いたのは、神楽。

ケースからベルトを出し、巻きつける。携帯のボタンを押し、天高く掲げる。そこまでを一息の間
にやってのけた神楽と、笑みを浮かべた顔に、灰色の筋を浮かび上がらせた男は同時に奇しくも同
じ言葉を叫んだ。

「変身!」
「へんしん・・・」

『Standing by−COMPLETE』 ベルトにはめ込まれた携帯が、叫ぶ
シュゥゥゥゥゥ    置換するその体組織が、歓喜の悲鳴をあげる

互いのその言葉がキーワードだったかのように、
神楽の体をソルメタルとフォトンブラッドが包み、その姿を戦士・ファイズへと変えていく。
男、御堂と名乗った、の姿もまた、言葉とともに見る見るうちに変貌を遂げていく。
命を感じさせない真鍮色のボディ、ごつごつとした体のあちこちは硬い装甲に覆われていき、そし
てその頭には、人の上腕部ほどの大きさを持った尖った角が現れる。その姿はまるで・・・

「がんばって下さいね〜。御堂さんは犀の力、ライノスオルフェノクですよ」

唯一の観客であるスマートレディの言葉。何故、オルフェノクがスマートブレイン本社にいるのか、
この際それは後回しである。こいつさえ倒せば晴れて神楽はあの忌まわしい発作から逃れられるの
だから。

「一気に決めてやる」
『あ、いいねぇ、それ』

青白い炎とともにライノスオルフェノクの両手に硬そうな手甲が現れる。手首と拳をカバーする、
殴るために特化された武具。それを無から作り出すのはオルフェノクの能力だろうか。
神楽が戦ったオルフェノクでもニ三匹そういう芸当をする輩がいた。もっとも、単にそういうのを
見せる間もなくやられたというだけで、オルフェノク全員がそういう能力を持っているのかもしれ
ないが。
そして、それと同時に神楽はファイズフォンに続けてアタッシュケースから取り出したファイズシ
ョットを右手につける。そのままファイズフォンのボタンを押し、

『EXCEED-CHARGE』
右手に集う真紅の力。ファイズの必殺技の一つ、オルフェノクを一撃で葬り去る威力を持つ拳、
グランインパクト!

「っりゃぁぁぁ」
『ハァッ』

同時に動く輝銀と鈍銀の二つの影。
二つの拳が中間で交わり、そして爆音、火花とともにその交わりが絶たれる。
己の発したエネルギーをそのまま跳ね返されたかのように後ろに吹き飛ばれたのは、ファイズ。
ライノスオルフェノクはその場からわずかに後退しただけで姿勢すら崩していない。重さと、そし
てパンチの威力の差、ということになる。
そして、それに一瞬遅れて、ファイズの右手からはファイズショットが、ライノスオルフェノクの
左手からは先ほど生み出した手甲が灰色の砂となって崩れ落ちる
ファイズショット自体は無傷だが、衝撃のせいか、神楽の右手が自由に動かないのだ。

「そ、そんな・・・」
『へぇ、相打ち、か』

ライノスオルフェノクの影に浮かぶ御堂の口が皮肉げに歪む。
たしかに相打ち、ではあるがライノスオルフェノクの右手にはその手甲が無傷で残っている。流石に
崩れた左手のを即座に再生という真似はできないようだが。対し、神楽の動かぬ右手ではグランイ
ンパクトは打てない。

「こいつ、強ぇ・・・、嘘だろ・・・」
『そこらの野良オルフェノクと一緒にしないで欲しいね』
笑みすら浮かべてつぶやくライノスオルフェノク。
『もう終わり?がっかりだな、もうちょっと骨があると思ったんだけど』
「っ、終わりなわけあるかっ!」

慣れていないながら焦るように左手でなされるファイズポインタのセット、そして、
-EXCEED-CHARGE-
ファイズの跳躍、空中に展開され解き放たれるファイズの正真正銘必殺技クリムゾンスマッシュ!

とっさに突き出されたライノスオルフェノク右手の手甲と鎬を削るフォトンブラッドの紅き円錐。
一瞬の鬩ぎあい、そしてその手甲を消し飛ばし、さらにライノスオルフェノクの右手を抉ったとこ
ろで、クリムゾンスマッシュは左手で力任せに叩き落とされた。
無論与えた傷は致命傷には程遠い。

『あー、流石に今のは応えたね』
最強技を正面から破られ、出す言葉もなくただ、信じられないものを見るような目でへたり込み、
ライノスオルフェノクを見つめる神楽。
その姿を見て右手をかばっていた左手をとき、ライノスオルフェノクの影の中で御堂は笑みを浮か
べた。

『ご褒美だ、オレの全力を持って潰してやるよ』

「あ、部屋の底が抜けないように余り暴れないでくださいよ〜」
場違いなほどいらぬことを心配してつぶやくスマートレディ。
無言のまま、これからもたらされるであろう己の死を傍観するように認識する神楽。

ライノスオルフェノクの体のあちこちが肥大し、その体を銀色のさらに強固な鎧が覆っていく。
そして数秒後、二周り以上大きくなったライノスオルフェノクがそこにあった。
身長はそれほどでもないが、横幅と厚みが増し、体積と体重は軽く二倍以上になっているだろう。
質量保存の法則は一体どこへ行ったものか。ま、オルフェノクみんなそんなものだが。

『猛撃態。これを見せるのはひさしぶりだね』
二本足で立つのを放棄し、すでにライノスオルフェノク猛撃態は本物の犀のように四本足で立って
いる。流石に本物の犀よりは小さいが・・・

『良き死を、ってガラでもないか。じゃあ、ね』
「まだ・・・っ!」
せめて一矢、と立ち上がろうとした瞬間、神楽の腹部を途方もないほどの衝撃が襲った。
衝撃と痛みの自覚と同時に、その体が後ろ数メートルのところにあった壁に叩きつけられる。
ファイズの目を持ってしても知覚できなかったが、今の攻撃はおそらく体当たり。
ただし、重量と速度のものを言わせているため、大型トラックの体当たりにも勝るとも劣らぬ威力を持っているだろう。

そして、その一撃で神楽の体を守る装甲は完全に消えていた。
クリムゾンスマッシュによるエネルギーの欠乏と多大なるダメージによって失われたファイズの
装甲の変わりにファイズフォンとベルトがカラン、と音を立てて神楽の目の前に落ちる。

先ほどに勝る、もはやどうしようもないほどの脱力感。
体中が先ほどのたった一撃の負荷に耐え切れず悲鳴を上げている。
体をしとどに濡らす赤い液体。しかし、それについて声を上げることすらできない。

フォトンブラッド、ではない、神楽自身の血液だ。
ライノスオルフェノク猛撃態の角は僅かながらファイズの装甲、ソルメタルを貫通し、神楽の体を
傷つけていたのだ。
感覚が遠のき、意識が冷めていく。

(これが・・・死か・・・)

血が流れ出る。もう取り返しのつかないほどに。
命の液体。人が人であるための物質。炎より鮮やかな紅い水。
20年間、生まれたときからともに歩んできた、分離できぬはずの存在。

(死にたくない・・・まだ・・・)

まず体の末端機能が、そして徐々に重要な器官が。
空気を取り込む肺が。血液を送り出す心臓がゆっくりと止まるのが何故か分かる。

(死んで・・・たまる・・・かぁっ!)

最後の意志とともに脳が機能を停止する。

―――――――――――――――――暗転・BLACK-OUT――――――――――――――――――

そして神楽は、死んだ。人間としての神楽は、この世から、消え去った。
かわりに、新たなる偽りの命が動き出す。一月のも間無理やり抑えられてきた、その力が。

ドクン
ドクンドクン
ドクンドクン・・・ドクン―――――――


立っている 死んだはずなのに、自分が立っていることを不思議に感じない
なぜかその手に三椏の鉾が握られていることも当たり前のように感じる
そして、不自然なまでに研ぎ澄まされた五感

可視光の域を超えて認知できる視覚
空気の流れすら感じられる触覚
眼前にある犀の立てるかすかな音すら捉えられる聴覚
分子一つ一つすら嗅ぎ分けられそうな嗅覚
そして、まったく何も感じられない味覚
気が狂わんばかりになされていなければならないはずの脳での処理が悠々となされている

『へぇ・・・覚醒したか』

御堂の感心したようなその言葉すらその耳には届いていない

・・・テヲ・・・カイ・・・ロ
ス・・・・・・ハカ・・・シロ

スベテヲ・・・ハカイシロ!!!

『ヴォォォォォォ』

自分の声のようで自分の声でない、その言葉とともに己の手の鉾が振り回され、そして一番近くに
いたライノスオルフェノクの体にやすやすと突き刺さる。猛撃態の状態のライノスオルフェノクを、
そのまま力任せに持ち上げ、地面に叩きつける。そしてそのまま倒れたライノスオルフェノクを無
視し、神楽、否、かつて神楽という人間だったその存在はそのまま、ドアを力任せに叩き破った。

すでにスマートレディの姿はそこにはない。

破壊本能だけに突き動かされさらに一歩踏み出し、そして『それ』は足を止めた。
そこにある、一人の少女。

「神楽ちゃん・・・」

己を呼ぶ言葉を無視し、その少女を薙ぎ払おうと右手を振り上げ、そして『それ』は手を止めた。
『それ』の意識を塗り替えるように『神楽』の意識が急速に浮上する。
そしてそれと同時に脳が眼前の光景を認識し始める。

眼前の少女、認識と理解との間には数秒の誤差が必要だった。
まず目に飛び込むくりくりとした瞳、なによりその独特の顔立ち。
二年間机を並べた仲だ、見間違えるはずがない。

『オお、さカ?』
そして、同時に壁のガラスに写る己の姿。
真鍮色の『オルフェノク』と化した己の異形の姿。
『人』、自身をそう形容することすらはばかれるほど変わり果てた姿を見て、そして、己を見つめ
る円らな瞳を見て神楽は絶叫した。

「みるなぁぁぁぁぁ」

須臾ののち、再び強化ガラスの割れる音が廊下に鳴り響き、そして神楽の体は50mの高みから
落下した。

吹きすさぶ風に肩まで伸びた髪をとられながら大阪、春日歩は、神楽が消えた闇の奥を見つめ、ポ
ツリと悲しそうにつぶやいた。

「あかん、逃げても、待っとるのは絶望だけやで、神楽ちゃん・・・・・・」



Open your azu for the next Φ’s------[裏切り-betray]

「黒沢先生!」
「・・・あ、もしもし、ゆかり、私だけど」
「目が覚めたみたいやな〜、神楽ちゃん、」
「本当、なのか・・・」
「―――受け入れるんや、現実を」

―――――――戦わなければ生き残れない!

【あずまんがファイズ】
【第二話  [裏切り-betray]】

【Back】

【あずまんがファイズinミネルヴァの梟に戻る】

【あずまんが大王×仮面ライダーファイズに戻る】

【鷹の保管所に戻る】
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送