あずまんが大王で仮面ライダー龍騎inあずま士郎
【あずま士郎】
【第07話】

漏れジャーナルに戻ったともは編集長の言葉に唖然とした
「令子一人で行っちゃったよ、取材」
「えぇ!」
「おめーが携帯切ってっからだよ。まぁ心配すんな聞き込みだけだから」
「はぁ…」力無く答えるとも、そこに奈々子がまたともにちょっかいかけてきた
「落ち着かないんでしょ?」「はぁ…昨日からどーも、不安な感じがして」
「最近、真面目すぎたからねぇ〜」「そーじゃなくて、なんかこー漠然とと言うか…」
「いーの…分かってる…」「何が?」「フゥ…」
奈々子はともの耳に息を吹きかけた。ともは思わず感じてしまった

ギュルルルル…ギュルルルル…令子の車はぬかるみに足を取られてしまい抜け出せなく
なってしまった
「あーもう、変なとこ来ちゃうし最悪」
令子が周りを見渡すと、廃墟と化した家が見えた。令子は恐る恐る家の中を進んでいった
すると、そこにはあのちよちゃんが身につけていた筈の服が落ちていた



その頃大阪は町中を歩きながら、思案していた
(やっぱり鍵は、あずま士郎か忠吉さんか…)
そんな大阪の前に、あずま士郎が再び現れた
「どうしても戦いを止めるつもりか?」「もちろんや」
「おませな正太君の為か?奴はライダーにならなかったことを悔やんでいる。」
「嘘や!」「嘘ではない、戦わなかった事を後悔している。人間なら当然だ」
そう言って、あずま士郎が消えたと同時にちよちゃんが姿を現した
「来てくださいよ。大阪さんが来なければここで私が何するか…みんなが分か
らないんじゃ…」
そう言いながら、ちよちゃんはカードデッキをちらつかせる
二人は、ビルのガラスの前に移動すると、ちよちゃんはすかさず変身した
「変身!」
大阪はカードデッキを見つめながら何か考え事をしていたが、意を決して変身した
「へんしん!」
ライダーとなって対峙する二人、だがライアはあずま士郎の言葉に悩んでいた
ベノサーベルで攻撃する王蛇。ライアは考え事に夢中で未だに戦いに身が入らない
戦いは一方的な展開となり、ライアはひとたまりもなく叩き伏せられる
「手応えが無さ過ぎます」王蛇がベノサーベルで止めを刺そうとしたその時
間一髪、龍騎が現れライアを救った
「ともちゃんの方が面白そうです」「ざけんなぁ!」



戦いは一進一退の攻防が繰り広げられていた
王蛇がカードを取り出すと同時に、龍騎の蹴りが炸裂し王蛇は後ろに飛ばされた
後を追う龍騎。だが、王蛇はすかさずベントイン
「カシャ!【アドベント】」メタルゲラスが現れ龍騎を吹っ飛ばす
戦いは一気に王蛇ペースとなり、龍騎は一方的にやられ始めた
(正太君…運命は…運命は…)
王蛇の猛攻に、ついに倒れてしまった龍騎。王蛇は二枚のファイナルベントの
カード取り出した
「二枚あります。どれがいいですか?」「ざけんなぁ〜!」
龍騎はふらふらの状態になりながらも、必死に立ち上がる
王蛇はベノクラッシュのカード選ぶとすかさずベントインした
「カシャ!【ファイナルベント】デヤァ〜〜〜ッ!!」
龍騎にベノクラッシュが炸裂しようとした瞬間、ライアが龍騎を押しのけた
ドガガガガガァ〜〜〜ン!!!
ライアは龍騎の代わりに、ベノクラッシュを食らってしまった
「大阪!!」「何のつもりですか?大阪さん」
シュウゥゥゥ〜〜……ライアは変身が解け大阪の姿に戻っていく
「お、大阪…」ふらふらとした足取りで大阪に近づこうとする龍騎。だが
ドガッ!
「何を遊んでるんですか?」
王蛇は大阪に近づこうとした龍騎を殴って、いたぶり続けた
だがその時、ナイトが現れて、龍騎を助けた
「大阪を連れて、早く逃げて!」
「わ、分かった…」「ったく…来ないときは一人も来なかったくせに…」
王蛇と対峙するナイト。ナイトはベントホルダーから一枚のカードを取り出した
それは、大阪が榊に渡したサバイブのカードであった
そして、ナイトの周りに風が巻き起こる



ともは、瀕死の大阪を引きずりながら必死に声を掛ける
「しっかりしろ!お前は運命を変えるんだろ!?運命に告げられた通り死ぬのかよ!?」
だが、大阪の答えは驚くべきものだった
「ちゃうねん…あの時占った次に死ぬライダーな…本当はともちゃんやったんよ…」
「!?」「しかし、運命は変わる…」
「大阪!大阪!」「ワン!(大阪さん!)」
「忠吉!救急車!」「ワオン!(うん!)」
電話で救急車を呼ぶ忠吉の姿が映ったガラスを指さしながら大阪は何か言いたそうだった
「何か、言いたいのか!?」
(ともちゃんなら…正太君…あんたは後悔なんかしてない…今なら分かる…あ
んたは私の運命を変えてたんや…)
(そして、それが大きな運命を変えるかもしれん…私の占いは…やっと…はずれる…〉
大阪は満足そうに微笑むと、ともの腕の中で静かに息を引き取った…
「おい…よせよ…嘘だろ?なぁ…目を覚ませよ…大阪…大阪!大阪ぁ〜〜〜っ!!!」

サバイブのカードをかざすと同時に巻き起こった風はますます強く吹き荒れる
そして、ダークバイザーがダークバイザーツヴァイに形を変える
ダークバイザーツヴァイにサバイブカードをベントインすると同時にダークブ
レードを引き抜いた
ナイトは一瞬にして姿が変わる。これこそナイトが進化した姿ナイトサバイブだ



互いにダークブレード、ベノサーベルを構え対峙する両者
そして、一気に戦いは始まった。だが、ナイトサバイブの圧倒的な力の前に王
蛇はベノサーベルを弾き飛ばされてしまう
王蛇は何とか挽回しようと、ストライクベントのカードをベントインした
「カシャ!【ストライクベント】」だが、メタルホーンが王蛇の右腕に装着さ
れる寸前ナイトサバイブが打ち落としてしまう
そして、ナイトサバイブの攻撃により王蛇は左腕を負傷してしまった。
だが、その戦いも突如現れたネガゼールの乱入により中断されてしまい、王蛇
はどさくさに紛れまんまと逃げ出した

花鶏に戻った、とも達は大阪の死にまだ衝撃を受けていた
「じゃあ、やっぱり大阪は…」
「ああ、そうだよ!私のせいだよ!私をかばって大阪は…私なんかの身代わりに…」
「キュン、キュウ〜ン…(ともちゃんのせいじゃないよ…悪いのはご主人様だよ)」
「どういうこと?」
「ウオォ〜〜ン!!(知らない!もう何も考えたくない!)」
忠吉は悲しみのあまり、花鶏を飛び出していった
「あなた達が、責任を感じるのは勝手だけどこれだけは忘れないで…大阪は自
らの意志で死を選んだって事を…彼女はそう言う人だった」
「なんだよ、それ…あんたは何も感じないのか!?」
「ええ、感じない…彼女もライダーだ…ライダーになった瞬間から覚悟は出来てた筈」
「そんな、言葉で片づけんなよ…!」
「じゃあどうする?仇でも討つつもり?」
「そんな…!?そんな事したって、大阪が喜ぶわけでもないし…」

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