あずまんが大王で仮面ライダー龍騎inあずま士郎
【あずま士郎】
【第11話】

ジェノサイダーの攻撃で吹っ飛ばされ、橋の上に叩き付けられる龍騎、ナイト、ゾルダの3人
「ぐあっ…!」「よみっ!」
何とか立ち上がった3人だが、ゾルダが右腕を負傷してしまった
「これで、最期です」
止めを刺そうと、近づく王蛇の背後からダークレイダーが現れた
そして、サバイブになったナイトがファイナルベント「疾風断」のカードをベ
ントインした
カシャ!【ファイナルベント】
一気に王蛇に向かって突撃するナイトサバイブ。だが王蛇も慌てることなく
エビルダイバーを使ったファイナルベント「ハイドベノン」で対抗する
激突する二つのファイナルベント。巨大な爆炎が辺りを包む

戦いは決着がつかぬまま終わった。ともと榊は気を失った令子を乗せて車を走らせていた
「ん…」「あ、令子さん、気がつきました?」
「美浜は!?」「逃げました…」
「逃げた!?じゃあ、妹さんは?」「えっと…」
ともは、なんて答えればいいのか迷っていたところに榊が代わりに答えた
「あの子も逃げたわ…あんなお姉さんの正体が分かったんだからしょうがないと思う…」
ともは榊の言葉に少し驚いたが、本当のことは知らない方が良いだろうと思い
何も言わなかった
「そう…美浜も人間だと思ったんだけど私が甘かったのね…妹さんには悪いこ
としたな…」
「これに懲りて、二度とちよちゃんのことを追おうなんて考えないことね…あ
の子を理解しようとか何とかしようとか…命が幾つ合っても足りないわ…」

その頃ちよちゃんは吊り橋の上に立っていた。一人、物思いにふけっているようだった



夜になり、ともと榊はようやく花鶏に戻ってきた。そしてともに榊が声を掛けてきた
「とも。どうやら私の勝ちのようね」
「なんだよ、それ…?」
「人間なんてそう簡単に変わらないって事…どうせなら、ゆかり先生達みたい
に何か賭ければ良かったかな…?」
「ふざけんなよ!まだ分かんないだろ!?」
「あなた…まだ、ちよちゃんの事を…?」「ちよちゃんじゃ無いよ。よみだよ、
水原暦」
榊は、ともの口から出たよみの名前に苦笑した
「よみ…水原暦か…ある意味ちよちゃんより可能性低いと思うけど…」
「何とでも言えよ!もう、考えるのも限界なんだよ…!」
そう言ってともは、花鶏に戻っていった。榊はそんなともを複雑な表情で見ていた

「このっ…!このっ…!このっ…!」
朝食を取ろうとしていたよみだったが、右腕が使えず悪戦苦闘していた
そして思わずプチトマトを空中に飛ばしてしまったが、みるちーがナイスキャ
ッチ。そのまま口に運んでしまった
「みるちー…もうちょっと思いやりのあるメニューとか出来なかった…?私、
片腕しか使えないんだしさぁ…」
「はぁ…すいません…でも、先生が朝からカレーは嫌だって‥」
「…………まぁいいや…それより書類は全部持った?詳しいことは私から電話
するって先方に伝えてよ」
「分かりました。それでは行って来ます」
「あ〜あ…こんな時でも休めないのが、スーパー弁護士の辛いところだよねぇ…」
そう言いながら、食事を続けるよみはまたプチトマトを飛ばしてしまったが今
度は上手く口に入れることが出来た。



ピンポ〜ン♪
「はい…!」よみがドアを開けると、そこに立っていたのはともだった
「なんだ…?戦いに来たんなら、生憎腕がこんなんでさぁ…」
「あ…いや、そうじゃなくて、話し合いに来たんだよ」
ともの言葉に訝しげな表情をするよみ
「あぁ…あのさ、これ、つまんない物なんだけどよみの口に合うかなぁ〜?
と思って!…ほれ…ほれ…!」
そう言ってともは、よみの為にカロリー控えめの団子を差し出した

「つまり〜、よみとも色々あって…そりゃあ、むかついたりしたけど、それ
は何も知らずただ戦いを止めさせようとしたせいなんだって…」
「むしゃ…むしゃ…もぐもぐ…」
「でも!今の私は違う!もちろんこのまんまで良い訳じゃないし…とにかく、
一度よみとはじっくり話し合ってみたいと思った訳で…」
「ぱくぱく、むしゃむしゃ…」
「って…私の言ってる事分かってる?」
「そうだなぁ〜なあ私の臨時秘書やらないか?みるちーは仕事で留守だし、私
も腕がこんなだしさぁ…」
「はぁ!?お前、人の話聞いてんのかよ!」「だからさぁ〜ライダー同士助け合おうよ♪」
「これ、美味いじゃないか。お前も食え!」「い、良いよ…」
「い〜から…ほれっ!ほれっ!ほ〜れっ!」「………ばくっ!」

漏れジャーナルに戻った令子は、消えたちゆちゃんについてどうしても納得いかなかった
「やっぱり変よ…消えたとしか思えない…」
そして、ちよちゃんのファミレス、車、拘置所での不思議な消え方についても



上手く言いくるめられた形で、ともはよみに言いようにこき使われていた
「お〜い、とも〜!」「は〜い!何すか?」
「便所掃除が終わったら、次は床のワックス掛けな。それから窓拭きに洗車にゴミ出しと!
昼飯は何でも良いけど美味いのをな」
「あの〜、よみさん…?」「水原先生!」
「み、水原先生の戦う理由って…」「そーゆー話は今度にしようぜ…傷に障るだろ?」
「はぁ…」「ほ〜ら!作業続行!」
よみに何も言えず、ともはしぶしぶ作業を続けに戻って行った

ともの様子が気になったのか、榊がよみの家にやってきた
「どわぁ〜っ!」
見れば、窓拭きの最中足を滑らせたともの姿があった
「あなた…何をやっているの?会社、クビになったのか?」
「別に良いじゃんか…それより、お前こそ何しに来たんだよ?」
「忠吉さんが戻ってきた…あなたの様子がおかしいと心配してる。早く戻って来なさい」
「何か…適当に言っといてくれよ…」
「あなた…まだ諦めて無いの?あのよみがあなたの話をまともに聞くわけ無いでしょう?」
「それでも…私にはこれしか出来ないから…」
ともの一途な頑固さに榊は諦めて帰っていった。その時榊と入れ違いに一台の車がよみの家に現れた



ピンポ〜ン♪ ピンポンピンポ〜ン♪
「とも〜、お客さ〜ん」「ああ、悪りぃ…今、手ぇ離せないんだ」
「…ったく…役に立たない秘書だなぁ…」
よみが、しぶしぶドアを開けると、そこに立っていたのはどう見ても堅気とは
思えない男達だった
「あんた…水原先生…?」「そうですが、何か…?」
「私、大滝ってもんですが、例の裁判の件で寄らせてもらったとですよ」
「例の裁判って…?」
「例の裁判ですよ…それにしても仕事熱心なんは体によぉ〜なかよ…何か怪我
ばしちょうごたるみたいで」
「脅し…って奴ですか…?」「さあ…どうですかね…」
その時、よみとともはモンスターの気配を感じ取り辺りを見回した
「どぎゃん、したとね?」「いえ…別に…」
「狙いは…よみじゃない…!あの、やくざか!?」
「それじゃ、今日は挨拶っちゅー事で…」
そう言って、大滝達はよみの家から立ち去っていったがよみはともを運転手に
して後を追った
「いや〜、驚きだなぁ〜!よみならてっきりあのやくざ見捨てると思ったのに」
「そう言うわけにもいかないだろ?」「よみ…」
ともはよみにもモンスターから人々を守りたいって気持があるんだと思い喜んだ。が…
「関係上、私の家の帰りにあの男に何かあったら私に疑いが掛かるだろ?少し
でも裁判に不利になるような事は避けなきゃね」
「…………(そーゆー事かい…!)」

忠吉はあの家のことをもう一度調べようと花鶏を飛び出した。
「忠吉さん!あずま士郎はあなたには関係ないって言ったんでしょ!?」
「キュウウ〜ン…(ご主人様、嘘ついてるよ…)」
「ワオオ〜ン、ワンワン(でも、嘘ついてるって事は昔の優しいご主人様と同
じって事だよね?お願い、もう一度あの家調べたいんだ)」
「分かった…まってて、用意してくる」
忠吉の熱意に押されて、榊は仕方ないと言った表情で言った
「ワンワンワン…(ねえ、ちょっと寄って欲しい所があるんだけど…)」
「良いわ…どこ?」「ワオ〜ン(病院…ヤママヤーって名前の方が入院してる
んだけどそのお見舞いに)」
「…!?」榊はその名前を聞いて驚きを隠せなかった



「ただ今、戻りました」
令子は取材から戻ると手に入れたテープを再生した
「何なんですか?それ?」
「美浜が脱獄したさいの拘置所の監視ビデオのコピーよ。ちょっとつてがあってね…」
「すっご〜い!」
「いや、流石令子だよ!ワンダフル!いや、エクセレント!」
「もっとも、肝心の美浜は写ってないんですけど…だから簡単に入手できたん
ですが、何か分からないかな?と思って…」

「とも…お前何か臭うぞ?」「ああ、昼飯に餃子作ってたから、ニンニクの臭
いだろ…?ほれほれ」
「餃子〜?お前…私はスーパー弁護士だぞ?昼飯が餃子ってどうよ?」
「あのな〜、私の餃子はそんじょそこらのものと訳が違うの!」
「お前、ハンドルから手ぇ離せよ…臭いがついちまうだろ!」「無茶言うなっ
て!あぁ〜…」
そんなやりとりしてる間に、大滝の車は左折してしまった
「ったくもぅ…その間にモンスターが来たらどうすんだよ!?」
「ちょっと、待て!」
そう言うとよみは、いきなりサイドブレーキを引いて車を急停止させた
「どわぁ〜〜!何すんだよ!?」「このまま、アリバイを作っといた方が良くないか?」
「お前、何言ってんだよ!?そう言う訳にいかないだろ?」
「そう言うお前は、なんであの男に拘るんだ?」
よみの言葉にともは自分がライダーになる決意をしたときのことを思い出した
「助けたいだけだ…」



大滝の車を追って、駐車場に入ったとも達の車だったが姿を見失ってしまった
「あれ?どこ行ったんだ?」
その時、大滝の車がとも達の車の背後に現れた
「水原先生…あんた弁護士のくせに言っちょう事がようわかっとらんよぉやのぉ?」
「ちょっと待った…殴るんなら…こいつが代理になるからさ!」「何ぃーーっ!?」

帰宅したみるちーは、ともの作った餃子を食べようとしていた
そして、餃子を食べたみるちーに衝撃が走る!!

「いだだだだ……やっぱり秘書はみるちーが良いよ…」
「あ、あの男は!?だぁ〜!鼻血が〜〜っ!!」
そう言いながら、ともは急いで車の運転席に乗り込んだ
「まだ、あの男を助けるつもりなのか?ったく…お前は昔から全然変わってないな…」
よみの言葉にともは思い出したかのように呟いた
「そうだよ…変わっちゃいけなかったんだ…私、忘れてた…私はモンスターか
ら人を守る為にライダーになったって事…」
そして、目的地に到着した大滝を待ってましたとばかりにアビスハンマーが襲いかかった
「こんのやろ〜〜っ!」ドガッ!
ともとよみのダブルキックでアビスハンマーをミラーワールドに追い返すと後
を追って変身した
『変身!』「ッ…シャアァ!」「あぁん?(何張り切ってんだこの馬鹿…)」

その頃、病院にたどり着いた榊と忠吉はマヤーが榊の恋猫と知って驚いていた
「キュウ〜ン…(嘘…ヤママヤーさんが榊さんの?)」
「誰かがお見舞いに来てくれているのは知っていた…でもそれがあなただったなんて…」



ミラーワールドに到着した龍騎とゾルダ目掛けて背後からアビスハンマーが攻撃してきた
「ヌガァ〜〜ッ!!」ドガァン!
間一髪避けた二人。ゾルダは反撃する為カードを取り出すが腕が負傷している
せいでカードを落としてしまう
「よみ…!」「お前が使えよ…」「でも…」「良いから、早く!」「分かったぁ!」ビッ!
「カシャ!【シュートベント】よし!よし来い!(ヘイ、カモンカモン♪)」ガシィ〜ン!
「あら?」「フフン♪」
ともの期待とは裏腹にギガキャノンはゾルダに装着された
「ね、ねえ、それ、私が使うんじゃ…」「五月蠅い」ガンッ!「おわだぁ!」
ゾルダが振り返った瞬間キャノンの砲身が龍騎の顔面を直撃したのだった
そして、ゾルダは反撃のギガキャノンを発射した「フンッ!」
後を追って龍騎がゾルダの所にやってきた
「ちょっと、ちょっと…それ何で私ん所来なかったの!?」
だがその時、アビスハンマーが反撃の砲撃を仕掛けてきた
「急げ!これだ!」そう言って、ゾルダはガードベントのカードを差し出す
「オッケイ!」ビシッ!「【ガードベント】良し来い!」ドガァ〜ン!「どわぁ〜〜!」
だが、またしても装備はゾルダの元に行ってしまい龍騎はもろに攻撃を食らってしまった
「ど〜なってんだよ!何で私の所に来ないんだよ!?」
「私のカードなんだから、当然だろ?(何怒ってんだこいつ?)」
「次はこいつだ」今度はマグナギガのカードを差し出した
「お前なぁ〜いい加減に……(ピン!)」何か思い付いたのか龍騎は喜んでカ
ードを受け取った



「【アドベント】…良し…」そして、マグナギガの巨体が姿を現しゾルダが近づこうとした
瞬間龍騎が後ろから突き飛ばした
「ちょいと、待った!」ドン!「何しやがる!」その時アビスハンマーが攻撃してきたが龍
騎はマグナギガの後ろに隠れた
「や〜い、こっちこっち〜、べろべろばぁ〜!」「お、お前、マグナギガを盾に…?」
「まあね♪【ストライクベント】」そして龍騎はすかさず攻撃態勢に入った。ゾルダも立ち上がる
「行くぜ!昇竜突破〜ッ!」「フンッ!」ドガガァ〜ン!
二人の攻撃の前にアビスハンマーは敢えなくやられてしまった
「ったく…やってくれるな…」「フフン、どう♪」

マヤーの容態の急変に榊は動揺を隠せないでいた、そして令子は何度もビデオを見直す内に
鏡の中に映るはずのない影を見つけた
「これは…人…?」

【あずま士郎】
【第12話】

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