あずまんが龍騎 ‐13 RIDERS‐
【仮面ライダーオーディソ】
【Episode 1】

陽が落ち、暗くなってしまった夜道を、一人の少女が歩いていた。

「すっかり遅くなったな……急いで帰ろう」

呟きながら、少女は少し歩くスピードを速めた。

白い息を吐きながら、足早に家へと急ぐ。

――交差点。

左右を一応確認する。

ここを渡れば、もうすぐ家に着く。

少女は、家に着いたら夜道で冷え切った体を暖め、一日の疲れをとる為に休もう、と考えていた……が。

どうやら、それはもう少し後回しになるようだった。


突如、少女の頭の中に響く、耳鳴りのような高音。

それは、彼女を戦いへと誘う、鏡の中からの招待状。


「ちっ……モンスターか」

舌打ちをし、忌々しそうに吐き捨てる。

そして、渋々招待状を受けとった。

交差点の角に立っている鏡の前に立ち、コートのポケットからある物を取り出す。

カードデッキ。 鏡の世界とこの世界を結ぶ物。

そして、悲しい戦いの運命を背負った、戦士の証。


鏡に向かってカードデッキを突き出す。 すると、鏡から現われたベルトが彼女の腰に装着された。

そして、彼女は腕を構えてポーズを取り、言った。


「変身!!」


次の瞬間には、そこに少女の姿は無かった。

代わりにいたのは、重厚な鋼の鎧を纏い、緑で彩られた仮面の戦士。

名は、仮面ライダーゾルダ。

鏡の中に飛び込み、鏡の世界、ミラーワールドへと入り込んだゾルダ。

標的を探す。 一日の終わり、休息の時を邪魔してくれたモノを。

だが、周囲を見渡しても、何処にもその姿は見えない。



闇の中で、何かが動いた。

その一瞬を見逃さず、ゾルダは抜き撃ちで三発撃ち込んだ。

この銃の名は、マグナバイザー。 
ゾルダのメイン武器であり、戦いで重要な意味を持つ召喚機(カードリーダー)である。

別の場所で、また何かが動いた。

ゾルダはそちらへ向けて更に発砲した。

そして、しばらく静寂が続いた。

一瞬の油断。 その隙をついて、敵は襲いかかって来た。

背後からの攻撃に、間一髪で対応するゾルダ。

ようやく、敵はその姿をこちらへと見せた。

「ふん……やっと出てきたか……」

ゾルダはやっと現われた敵を一瞥すると、静かに呟いた。

「悪いけど、私は今あまり機嫌が良くないんでね。 とっとと終わらせてもらうよ」


ゾルダはベルトのバックル――正確には、バックルに収まっているカードデッキ――から、一枚のカードを引いた。

そして、そのカードを、マグナバイザーのマガジンに装填した。

『シュートベント』

マグナバイザーから無機質な声が発せられると共に、ゾルダの両腕に巨大な大砲が収まっていた。

ギガランチャー。 ゾルダが「シュートベント」のカードを使って召喚した武器である。

バイザーにカードを装填する事で、ライダーは武器や、その他色々な物を召喚するのだ。

ゾルダはその巨大な砲口を、敵であるモンスターに向けた。

モンスターは再び闇に紛れようとした……だが。

「遅い……!」

ゾルダは呟くと、ギガランチャーの引き金を引いた。

逃げ出していたモンスターの背に、砲弾が炸裂した。


そして、爆散した。

ゾルダは戦いが終わった事を認識すると、現実世界へと帰る為に歩き出した。

「何処に行くつもり?」

その背中に浴びせられた声。 それは、聞き覚えのある声だった。

ゾルダが振り向くと、そこには……


……To Be Continued


「ちよの父です。 いかがだったでしょうか?
 さて、ゾルダが振り向いた先には一体誰がいたのでしょうか?
 今、二つの可能性があります。
 あなた達に、どちらの可能性が正しいのか……決めてもらいましょう。」

Q ゾルダが振り向いた先には誰が居た?

A 大きな鋏を持ち、橙の甲羅に覆われたライダー 
B 肩に赤い角を持ち、鉄の鈍い輝きを放っているライダー

【仮面ライダーオーディソ】
【Episode 2】

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