あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第07話 : 撃退】

神楽は榊に謝ったあと、すぐさま蜘蛛の方へと向きを変え、両手に剣を構えながら少し
ずつ近づいていった。先手をとったのは、神楽だった。

「でやぁー!」

突然加速したかと思うと、一気に距離を縮め、蜘蛛へと跳躍する神楽。気合ともに前足
へと切りつけたが、鈍い音が聞こえたかと思うと、剣の刃の部分が真っ二つに折れてい
た。

「う、まずい、折れちゃった。」

この神楽の隙を逃さず蜘蛛は、切りつけられた足とは反対側の足で、神楽へと攻撃して
きた。

「うわ!・・・っと危ないじゃないかこんにゃろ!」

蜘蛛へと怒鳴る神楽。その間も蜘蛛の攻撃は続いていた。だが、体育大学での日頃の練
習を真面目にやっている神楽の反射神経と、仮面ライダーの増幅能力が重なり、神楽は
難なく避けていた。

「これは、ちょっとピンチかも・・・」

そう言いながらも、次々に襲い掛かる蜘蛛の両足でのコンビネーションを軽やかに避け
る神楽。榊は一瞬今の状況を忘れて、その様子に見惚れていた。

「おーい榊!何やってんだ!早く手伝ってくれよ!」
「す、すまない・・・」

そう言うと榊はさきほど神楽がしたようにベルトの部分からカードを取り出してみた。
すると今さっきまでは、何も持ってなかったはずの手が、何かを握っていることに気付
いた。気になった榊は視線をそこへと向けた。
(斧、なのかな・・・)

「榊!それにカードを近づけるんだ!」
「・・・わかった」

神楽は蜘蛛の攻撃を避けながら榊に言った。手に突然現れた斧=デストバイザーに恐る
恐るカードを近づける榊。すると、柄の頂上部分が上の方へと自動的に動いた。榊は取
り出したカードをその場所に装填し、元の位置へと戻した。

『フリーズベント』

神楽の時と同じように、何かを告げる無機質な声が聞こえたかと思うと、周囲に冷気を
含んだ冷たい空気が流れた。そして次の瞬間には、蜘蛛は氷の中で完全に凍っていた。
(これが、ライダーの力・・・)

「お!すげーな榊!やるじゃん。助かったよ」

神楽は榊へお礼を述べた。
「そんなこと、ない・・・」
こんな風に素直に誉められて照れたせいか、少しぶっきらぼうに答える榊。

「またまたー照れるなって。・・・ところでこの人はどうしたらいいんだろうな?」
「・・・ちよちゃんに、聞いてみよう。」

そう言うと榊は一緒に連れて行こうと女性を持ち上げた時、やはり自分にも変身の影響
があることがわかった。何故なら普段からは想像できないほど、女性を楽々と持ち上げ
ることが出来たからだ。
(これなら1人で大丈夫、かな)
そのまま榊は女性を背負い2人はゆっくりと元来た道を歩き始めた。

【あずまんがー龍騎!】
【第08話 : 依頼】

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