あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第08話 : 依頼】

榊と神楽が元来た道を歩いていると、気絶から回復した皆が、榊と神楽の安否を気にし
て、走って近寄ってきた。

「ちよちゃんから聞いたでー。モンスターと戦ったそうやな。すごいなー。モンスター
 と戦うなんて。私は毛虫と戦うんで精一杯やー。あははー」

そんなのんびりとした雰囲気を壊すくらいの勢いで、かおりんも話しかけてきた。

「2人とも怪我とか大丈夫ですか!?心配したんですよ!あ、でも榊さんなら、どんな
 モンスターが現れても大丈夫ですよね!」
「かおりんの言うとおりだ。2人で大丈夫だったのか?」
「ああ、平気平気!榊に助けられたんだ。」
「へー榊かっこいいな!」
「神楽の方が、その、強い・・・」

皆が気絶から回復していることに安心する2人。その様子を一人遠くから見つめている
ちよに榊は近づいていき、モンスターと遭遇した時からの疑問を言葉に出した。

「ちよちゃん、これが共鳴のもう1つの力・・・?」
「ええ。デッキが共鳴して直接所有者の頭に、不思議な波長の音でモンスターの出現を
 知らせます。これがもう1つの共鳴です。」
「・・・何故、モンスターが?」
「それは私もまだわかりません。ただ、この最近突然現れたミラーワールドが、深く関
 わっていることは間違いありません。・・・ミラーワールドへのカギであるこのカー
 ドデッキはだからこそ、狙われているんです」
「皆変身したいんやなー」 

後ろから近づいてきていた大阪のその一言で、今まで少し寂しげな表情をしていたちよ
は、高校時代のかつての笑顔を少し取り戻しながら大阪にその理由を話し始めた。

「あいかわらずですね大阪さん。それもあると思いますが、このミラーワールドのどこ
 かから出現するモンスターを兵器として、利用しようとしていると思うんです。だか
 ら・・・だから、みんなにお願いがあります。その場所を見つけて、破壊してくださ
 い。モンスターを消す為にも、この世界の為にも。私にはもう出来ないから・・・お
 願いです・・・」

そう言うとちよは下を向き黙り込んだ。そんなちよに向かって、智が喋り始めた。
「何で謝るんだ?ようはその場所を見つけて壊せばいいんだろ?簡単だって!」
智があまりにも簡単に考えていることに、少し呆れながらもよみも同調した。

「簡単かどうかは別としても人を襲うモンスターが発生する、そんな危険な場所は早く
 壊さないといけないな。」
「好きでやってるから、ちよちゃん気にすんなって!すぐにその場所をぶっこわしてや
 るよ!」
「そーや!それに悪いことするモンスターなんて絶対に許さんでー」
「モンスターなんて榊さんの敵じゃないですよ!ちよちゃん、私も榊さんと一緒に頑張
 ります!」

榊も口にこそ出しては言わなかったが、同じ考えであることは、瞳の中の強い決心が物
語っていた。

「智ちゃん、よみさん、大阪さんそれにみんな・・・ありがとう。・・・みなさんカー
 ドデッキからカードを1枚取り出してください。これから大切なことを話したいとい
 ます。」

皆はちよの言うとおりカードデッキからカードを1枚取り出した。そのカードには何も
描かれておらず、唯「CONTRACT」と書いてあるだけだった。

次回予告
「榊さん危ない!!」
(く・・・これが狙い、だったのか)
榊は最後の一瞬まで諦める気は無かった。

真実は生き残った先にある。ライダーよ、生きるために戦え!

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【第09話 : 再来】

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