あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第09話 : 再来】

「皆さんが今持っているカードは、モンスターと契約するという力を持っているカード
 です。」
榊はちよの言葉を聞いて驚いた。

「・・・あの、モンスターと?」
「はい、榊さん。ライダーはモンスターと契約することによって、真の力を持ったライ
 ダーとなるんです」
「でも、どうやって契約するんだ?」
「智ちゃん、このCONTRACTのカードを何らかの形で、モンスターと接触させて
 ください。それが、契約すべきモンスターだった時、効果が発動します。」
「接触させるって、どんな方法でもいいのか?」
「そうですね・・・例えばよみさんの場合は、そのベルトについている銃、マグナバイ
 サーを使う、というのも考えられますよ」
「なんやーよみちゃんだけ銃を持ってるーええなー」

そんな皆の様子を楽しそうに見ているちよに、かおりんが少し恥ずかしそうに聞いた。

「あの、ちよちゃん、元の世界に戻る時は、どうするんですか?・・・その、トイレ・
 ・・」
ちよはそんなかおりんの様子に気付き、笑顔で答えを教えた。
「元の世界に戻る時はこっちの鏡の中に入ってください。・・・皆さん幸運を!」

そう言い残すとちよはまるで、そこに存在していなかったかのようにすうっと消えてい
った。後には数ある鏡の壁の中で、1つだけほんのりと光っている場所が残っているの
みである。

「消えた・・・私は家が遠いし、もう帰るわ。何かわかったら携帯に連絡してくれ。」
「よみは逃げ足だけは速いからなー(ぽか)いて!頭悪くなっちゃうだろ。もー。よみ
 のばぁーか!」
喧嘩するほど仲がいい。それをあらわすかのように口げんかしながら一緒にその鏡の中
へと入っていった。

「相変わらずよみちゃんと智ちゃんは仲がええねー。私も帰るわー。榊ちゃん神楽ちゃ
 んかおりんばいばいー」
「おーい大阪、私も一緒に行くよー!2人ともまたなー!」
そう言い残し、大阪と神楽もその鏡の中へと消えていく。

「・・・私たちも行きませんか榊さん?」
「・・・うん」
かおりんに促され2人はゆっくりと歩き始めた。

「榊さん、何だか突然大変なことに巻き込まれちゃいましたね」
「・・・」
「でも私はちょっと嬉しいな。だって榊さんと・・・」
 かおりんが続きを言おうとしていたとき、共鳴が始まった。
「この人と一緒に外に行って・・・」
「榊さん危ない!!」
「・・・つ」
(大丈夫、かすり傷だ・・・)

かおりんと背負っていた女性をちよの教えてくれた鏡へと押し込む榊。
襲ってきたモンスターは先程の蜘蛛のモンスター=ディスパイダーだった。そう、フリ
ーズベントが解けたのだ。そのまま榊に連続攻撃を仕掛けるモンスター。最初の一撃の
せいもあり、動きが少し鈍くなっている榊だったが、何とかそれを避けていた。しかし
気がつけば、隅の方へと追い詰められており、動けるスペースが無かった。

(く・・・これが狙い、だったのか)

この絶望的な場面でも榊は最後の一瞬まで諦める気は無かった。ディスパイダーの前足
が榊に向かってすばやく振りおろされる。振り下ろされている前足が榊の頭部のところ
まできた時、突然ディスパイダーの動きが止まった。不審に思った榊がディスパイダー
を訝しげに見ると、その胸に鋭い爪が突き刺さっていた。

『次回予告』
榊は襲いかかってきたデストワイルダーに向かって走り出した。
「はぁ!」
互いに加速しながらぶつかりあう榊とデストワイルダー。
「!!」

生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!

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【第10話 : 契約】

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