あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第13話 : 士郎】

皆がちよと再会したミラーワールドの入り口でもあるミラーホールで、優衣が持ってい
た写真に写っていた男、神崎士郎は何かを探していた。

『ファイナルベント』

士郎の後方でライダーのバイザーがカードの効果を発動させた。それと同時に神楽達と
少し違う形状をしている仮面ライダーが出現した。漆黒のボディーに鮮やかな黄色で所
々装飾されており、仮面ライダーの特徴とも言うべき眼のプロテクターが無かった。

「オルタナティヴか・・・」
「ここで終わらせます!!」

擬似ライダーオルタナティヴは、バイク形態へと変身した自身の契約モンスターサイコ
ローグにまたがり、士郎へと高速スピンを繰り返しながら突進してきた。そんなオルタ
ナティヴを冷静に見つめながら士郎は虚空から一枚のカードを取り出して士郎自身が声
に出してカード名を読みあげた。

「プリズムベント・・・」

そんな士郎にかまわず一気に突撃するオルタナティヴ。しかし、ぶつかったと思ったそ
の瞬間、オルタナティヴは士郎の体をすり抜けた。急停止をしてサイコローグから飛び
降り、辺りを見回すオルタナティヴ。そんなオルタナティヴをミラーホールにある全て
の鏡から士郎が話しかけてきた。

《無駄だ・・・》
「く・・・やってみなければ、わかりません!」

そういうとオルタナティヴは手に出現させたスラッシュダガーでミラーホールの鏡を
壊し始めた。そんなオルタナティヴの行動を気にせず士郎は話を続けた。

《奪った8つのデッキを返せ・・・》
「カードデッキならあと1つを残してもう無いですよ。」
《・・・ライダーとなるべき者に授けたのか。ならいい。》

その士郎の一言で動きを止めるオルタナティヴ。

「みんなはあなたの思惑通り、願いを叶える為に殺しあうなんて絶対にしません。私
 と一緒にコアミラーを見つけ出して、そして・・・壊してくれます。近いうちに必
 ず。このあなたが作ったミラーワールドと一緒に」
《コアミラーをか?そしたらお前は・・・》
「・・・」

一瞬の沈黙のあと、弱々しく答え始めるオルタナティヴ。
「・・・わかっています。コアミラーが破壊されたら私がどうなるかも。それでも、
 モンスターが人の命を奪うことは、絶対に終わらせないといけないんです!!」

大声を出したあまり、肩で息をするオルタナティヴ。そんなオルタナティヴの様子を
士郎は無数の鏡の中から無言で見つめた。唐突に1つ、また1つと士郎の姿が鏡から
消え始め、最後に残った一人も

「それなら違う手を考えるだけだ・・・」

と言い残して姿を消した。一人残されたオルタナティヴは、士郎が消えていった鏡を
いつまでも見つめていた。

【次回予告】

キィィン・・・キィィィン・・・
(私はちよちゃんのために、モンスターから皆を守るために、戦う・・・)
「変身!」
榊はゼブラスカルアイアンの追跡を始めた。

【生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!】

【あずまんがー龍騎!】
【第14話 : 迷い】

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