あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第16話 : 分離】

榊がゼブラスカルアイアンをストライクベントで撃墜した頃、ディメイションホール
を探索していたちよに異変が起きた。ちよの身体の粒子が激しく失われていったのだ。

「う・・・誰かが、モンスターを倒してくれたんですね・・・よか・・・た・・・」
ちよはそのまま気絶した。そんなちよに士郎は近づきカードを一枚虚空から取り出した。

「・・・影よ目覚めろ・・・シャドウベント」
ちよの周囲の空間が歪み、それと同時に激しい閃光がディメイションホールを包み込ん
だ。閃光が消えた後、ちよの隣にはもう一人のちよが出現していた。

「・・・私を呼んだのはお前か?」
「話がある・・・」
「ま、大体予想はつくけどな・・・」
そう言うと黒ちよと士郎は気絶しているちよの隣で話し始めた。

(・・・あれ?苦しくない。・・・え、私がいる!?)
再び眼を覚ました時ちよは自分と同じ姿をしたもう1人の自分が隣にいることに気付い
た。その姿はちよのように半透明というわけではないが、何故か身体が黒く見える。

「あなたは・・・?」
「やっと起きたか。私?私もちよだよ。そーだな、黒ちよってでも呼んでくれ」
「何故、私がもう一人いるんですか?」
「お前さっき気絶していただろ?その時士郎が何だったかな?そーだその人のもう1つ
 の魂を開放するっていうカードをお前に使ったってわけ。つまり私はもう1人のお前
 ってことさ。」

「何故士郎さんがそんなことを・・・?」
「・・・お前本当にそれを聞いてるのか?ミラーワールドを守るために決まってるだろ?
 お前がコアミラーをライダーを使ってぶち壊そうとしてるのが気に入らないってさ。」
「・・・」

思わず黙り込むちよ。手に持ったデッキを空中に放り投げながら黒ちよは続けた。

「・・・でもな、お前もホントバカだよなー。皆の為には自分が犠牲になっていいと思っ
 てんだろ?逆だよ逆。」

黒ちよが持っているデッキに気づいてちよは顔色が変わった。そのデッキはさっきまで自
分が隠し持っていたデッキだったからだ。

「そのデッキは・・・!!デッキを返してください!」
「何で?お前オルタナティヴのデッキがあるだろ?」
「・・・何のためにデッキを使うんですか?」

ちよの質問にしばらく沈黙する黒ちよ。やがて満面の笑みを浮かべながら応えた。
「・・・決まってるだろ。コアミラーを壊そうとする奴らを止めるんだよ。力ずくでな。」

ちよはデッキを空中高く放り投げた。出現するライダーベルト。ちよは落下してくるデッ
キを掴み取り、素早くベルトにデッキを装填すると同時にオルタナティヴへと変身する為の
パスワードを声に出した。

「変身!オルタナティヴ!」

そして次の瞬間、ちよはオルタナティヴへと変身した。

「・・・デッキを返してください。」
「こわいですねー。でも私は自分と戦う気なんてさらさらないですよー。ま、私は私のた
 めに戦います。お前と違ってな」

そう言うと黒ちよは姿を消した。

(・・・皆が危ない!)
「行こうサイコローグ」

ちよはバイク形態に変身したサイコローグにまたがり、一気にディメイションホールを駆
け抜けミラーワールドへと突入した。

【次回予告】

キィィィン・・・キィィィン・・・
『ファイナルベント』
「さよなら優衣さん」
(私・・・ここで終わっちゃうのかな・・・お兄ちゃん・・・)

【生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!】

【あずまんがー龍騎!】
【第17話 : 妨害】

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