あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第20話 : 苦戦】

キィィィンキィィィン・・・

「いてて・・・」
「智ちゃんもかー。なんや、おそろいやなー」

高校卒業後の進路として智と大阪は進学を選んだ。2人とも一度
受験を失敗するという苦い体験をしたが、ちよや周囲の人に支え
られ、2度目の受験で何とか合格し、今では同じ大学で学んでい
た。今日も今日とて大学に通っていた智と大阪だったが、突然モ
ンスターの共鳴が頭に響き、互いの顔を見つめた。

「おそろいってわけでもないと思うぞ大阪。なるほど。共鳴する
 ってことはモンスターがここら辺にいるってことか!」
「でもここ大学やでー?あ、モンスターも勉強したいんやなー」
「なわけないだろ大阪!さ、行くぞ!」
「智ちゃん待ってー」
「変身!」
「変身!やー」

校舎の窓ガラスを利用して変身した二人はライダースーツを身に
纏うと吸い込まれるようにミラーワールドへと入っていった。

「・・・ところで大阪、そのやーって何だよ・・・」
「野菜のやー、や!」
「そ、そっか。じゃあ私はあっち探すからさ、大阪はそっち探し
 て欲しいんだ」
「ええよー智ちゃん。見つけたらよぶからまかせといてやー」

智と大阪は分担してモンスターを探していたが一向に見つからなかった。

「・・・ったくどこにいるんだ?おーい大阪!いたかー?」
「こっちにはおらへんなー・・・あ、あれ?モンスターいないの
 になんでやろう・・・?」

大阪は智へと返事をした時、突然背中への衝撃を感じ周囲を見渡
したが、それらしき影は無かった。

(気のせいかなー?・・・いたーい!)
「もーなんやっちゅうねん!」

今度は腹部に衝撃がきた大阪は困って再び周囲をじっと見つめた。
すると、ほんの少しだが、空間に歪みがあることに気付いた。

「あ、あれ?眼の錯覚かなー?・・・智ちゃーんちょっとこっち来てやー」
「どーしたんだよ大阪?お腹でも痛いのか?」

智は大阪の所へと向かおうとした。しかしその時、大空からまる
で、蝙蝠を巨大化したような姿をしている漆黒のモンスター、ダ
ークウィングが智へと体当たりしてきたのである。

「きゅいいいいい!!」
「・・・うわ!あぶねー!こら!なにすんだ!」

とっさに体を反らすことでかろうじて避けた智はダークウィング
に抗議したが、ダークウィングは気にせず再び急降下してきた。

「きゅいいいいい!!」
「こんにゃろ!やられっぱなしの智ちゃんじゃないぞー!」」

智は腰に携帯している細長くすらっとした長剣、ダークバイザー
を手にとると、ダークウィングが飛んでくる方向に向かってダー
クバイザーをがむしゃらに振り始めた。ダークウィングは攻撃を
諦め、大空へと急転換した。

「きゅいいい・・・」
「こらー!逃げるなー!」

一方その頃大阪は姿の見えないモンスターからの攻撃に混乱していた。

「あかん、あっちにいったら背中が痛くなるし、こっちにいたら
 お腹が痛い・・・ほなら私はどこに行けばいいんやろー?」
「そんな時はだな大阪、カードを使うんだぜ!」

意外な、第三者からの声が聞こえ、大阪はその声のする方へと視線を向けた。

「その声は神楽ちゃん・・・?」

大阪が振り返った先には片手に龍の頭を象った武器、ドラグクローを
装着し、カードデッキに契約モンスターでもある龍が描かれている真
紅のライダー、龍騎が仁王立ちしていた。

【次回予告】

「大阪しゃがめ!そこだぁぁ!」
あまりの情けない契約シーンに神楽は頭が痛くなった。
大阪の言葉にバイオグリーザは呆れた。
「お前ちゃうでーー!!」

【生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!】

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【第21話 : 蜥蜴】

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