あずまんがー龍騎!
【あずまんがー龍騎!】
【第27話 : 接戦】

ゆかり達がマガゼールを撃墜した頃、榊とかおりんはそれぞれの契約モンスターと一
緒にコアミラーを探してミラーワールドを探索していた。

「中々見つかりませんね榊さん」
「うん・・・」
(榊さんとお散歩よー!・・・これで二人っきりだったらなー)

そんなかおりんの隣を歩いていたメガゼールが突然動きを止めたかと思うと、かおり
んに異変を伝えた。

(・・・!かおりん、ゼールが一人やられました。こっちです!)
「へ・・・?あ、あの榊さん、私のモンスターがこっちって言ってます。」
「わかった。」

榊とかおりんは駆け出したメガゼールの後を追いかけ始めた。

(この先です)

メガゼールの言葉を聞き、かおりんは意識を視覚に集中させた。かおりんの目にやが
てうっすらと4人の影と、巨大な物体が見えてきた。

「榊さん、もしかしてあれがコアミラー・・・でしょうか?」
「・・・え?」

榊もかおりん同様、視覚に意識を集中した。巨大な黒い物体を中心に仁王立ちに立つ
4人が自分達と同じく、ミラーワールドでの長時間の活動を可能にするグランメイル
を装着していることに気がついた。

「誰・・・?」

いち早く榊達が近づいていることに気がついたのはリュウガだった。マガゼールを撃
墜してはしゃいでいる3人に向かってリュウガは使命を与えた。

「・・・皆さん出番ですよー」
「ええ、分かったわ・・・でも少し気がひけるわね。同じライダーを攻撃するなんて」
「大丈夫ですよ。話をすればきっとわかってくれます」
「よっしゃー!敵だ敵ーー!」
「ってゆかり、あんたちゃんと人の話を聞きなさい!!」

そんなみなもと木村の会話を無視してゆかりこと王蛇はべノバイザーにカードを装填
しながら榊達へと向かって走り出した。

《ソードベント》

べノスネ―カーの尻尾を武器として具現化した黄金の突撃剣、ベノサーベルを握ると
王蛇は両手を広げながら一気にかおりんことインペラーに向かって跳躍した。

「いやっほぅ!」
「・・・かおりん危ない!」

榊ことタイガはインペラーを抱きかかえながら横へと突っ走った。インペラーの居た
場所にべノサーベルが激突し、王蛇の体重を掛けた一撃の重さが周囲に響いた。

「ガキィィィン!」
「きゃ!・・・榊さんありがとう!(えへへ〜榊さんに助けてもらっちゃった〜)」
「何をする・・・」
「私と戦えー!!」

王蛇は手にしたべノサーベルをがむしゃらに振り回しながらどんどんタイガとインペ
ラーの間合いを詰めていく。メガゼールはそんな王蛇に対して手に持っている巨大な
鋏の形をした杖で応戦していた。倒れこんでいたインペラーは、王蛇の様子を見て、
脚部に付属しているガゼルバイザーにカードをセットした。

「いきなり何すんのよ!!」
《アドベント》
「この人を皆でやっつけて!」
(了解!)

メガゼールは手に持っていた巨大なハサミを使い王蛇を攻撃しながら、インペラーから
のカードにより与えられた力で次々とゼール軍団を虚空から出現させた。王蛇も負けじ
とばかりにべノサーベルと拳を使いながら周囲を囲んでいるゼール軍団と戦い始めた。

「かおりん急ごう!」
「はい!」
「ちょっと待ちなさいお前ら!・・・だー!あんた達も少しは落ち着きなさい!」

インペラーはタイガの声に頷くとゼール軍団に苦戦している王蛇をほったらかしてコ
アミラーを目指した。

(あれを壊せば全てが終わる・・・!)
《ストライクベント》

タイガは手にデストクローを装着すると、さらに加速してコアミラーとの距離を一気
に縮め始めた。近づいてくるタイガを見て木村とみなもはため息をついた。

「・・・来てしまいましたね。」
「仕方ありませんわ。木村先生、私達で時間を稼ぎましょう。」

《ストライクベント》
《スィングベント》

それぞれ自身の契約モンスターの一部でもある武器が出現した。木村ことガイの手に
はメタルゲラスの角でもあるメタルホーンが装着され、みなもことライアの手にはデ
ビルダイバーの尾びれでもあるエビルウィップが握られた。

「邪魔を・・・するな!」
「そうよ!榊さんと私の邪魔をするやつは地獄に落ちるわよー!」
「ごめんね。でも私達そう頼まれているから・・・」
「大丈夫です。私達はあなた達を倒す気はありません。」
(え・・・?)

ライアとガイの話に戸惑いながらもコアミラーに必死に近づこうとするタイガとイン
ペラー。しかし近づけばガイのメタルホーンで吹き飛ばされ、跳躍して近づこうとす
るとライアのエビルウィップが地面に叩き落すので2人は一向にコアミラーに近づけ
なかった。

「私も一緒に混ざりたいですねー・・・」

そんな混戦を少し後ろから楽しそうに見ていたリュウガはコアミラーが振動し始めた
ことに気づいた。

(これならもう大丈夫ですね)
《トリックベント》

リュウガの契約モンスター、ドラグブラッカーが出現し、口から深淵の闇を放出した。
その途端、周囲は闇に包まれその場にいたライダーとモンスター達は突然の出来事に
困惑した。

「なんじゃこりゃ!こらモンスター!あんた達どこいったのよ!はっ!もしかして闇
 討ちか?・・・卑怯よー!」
「ギ!?」
「・・・これは?」
「うー。榊さんどこですかー?」
「困りましたわね。どうしましょうか木村先生」
「にゃも残念賞!」
「にゃもって呼ばないでください!」
(・・・にゃも!?)
「さ、帰りましょー・・・榊さん、かおりん、また会いましょうね」

リュウガはそう言うとこの暗闇の中で自由に動きながら王蛇、ライア、ガイの3人に
近づき1つだけ淡く輝く鏡へと放り投げた。暗闇が消え辺りにはもはやタイガとイン
ペラーだけが取り残されてた。タイガは先程のライアとガイの会話に動揺した。

(木村先生、にゃも・・・するとあと一人はゆかり先生・・・?)
「榊さん困りましたね。どうしましょうかー?」

途方に暮れたにインペラーがタイガへ話しかけた。タイガはインペラーに先程のライ
ダー達の会話の内容を伝えた。

【次回予告】

「さて、榊さんはどうするんでしょうねー?」
「それは・・・」
「ダブルチョーップ!」
「無駄だ・・・」

【生き残らなければ真実も見えない。ライダーよ、生き残るために戦え!】

【あずまんがー龍騎!】
【第28話 : 策略】

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