城戸真司の黒日記
【黒城戸 ◆vT1chVWsjE】
【第05日目】

6 名前:仮面ライダー774 [2003/10/03(金) 13:09]
リュウガの方かと思った

7 名前:黒城戸 ◆vT1chVWsjE [2003/10/04(土) 21:47]
>>6
その通り。 俺は城戸真司に潜む陰の存在であり、奴は俺で俺もまた奴の中にある。 お前は、弱きものは
容赦なく蹴り落とされる決死の戦い、その過酷極まる戦いの場において城戸のような甘ちゃんが
ここまで生き残れてきたのはおかしいとも思わなかったか? 理由は簡単だ。黒城戸である俺が、
奴のこころのスキに分け入って不定期に「表」に出、他のライダーを罠に嵌めていたからだ。 そして、
それを戦いの進展のためにシスコン兄貴が活用した姿こそ仮面ライダーリュウガというわけだ。
タイムリミットが近づくなか、右も左も判らない新人を最後のライダーとして命じるよりも、陰で戦いに
干渉してきた俺をミラーワールドのライダーとして受け入れる方が手っ取り早い。 俺が他のライダーを
倒せば数が減る、すると残ったライダーは龍騎を狙う。 いままで戦いを止める立場にあった龍騎が
タイムリミット間近になって急に手の平を返したとなると、他の連中は疑心暗鬼に陥り、和解という下ら
ない考えは捨てざる得なくなるというアイディアだな。 だが今はまだ「たのしい幼稚園」7月号にも達して
いない時分だ。 シスコンが俺のライダーとしての適性を認め、奴の人格から引き離してくれるまで時間が
かかる。 よって俺はもうしばらく黒城戸として他のライダーを陥れ、黙々と数を減らしていこうと思う。
まずはシマウマ退治のとき問答無用で発砲してきやがった悪徳弁護士、グリンロボコップからだ。
…………それにしても今日は最高だった。
エレベーター内での携帯を使った会話の断片から、俺はグリーンの正体が悪徳弁護士だということを把握した。
だが奴はなかなか手ごわい。 一発屋ガニのようにロンをけしかけて ハイご馳走様、とはいかないらしい。
よって俺は一芝居うつことにした。
ライダー同士の殺し合いを止めんとする善人の城戸は、どういういきさつか勘違いし、目の前に居た強面秘書を
グリンロボコップだと思い込むというシナリオだ。
策士気取りの悪徳弁護士はあっさりと俺の誘いにはまり、秘書に死体ゴッコをさせて嘘泣きをはじめた。
俺はここぞとばかりに精神的ダメージを負った善者の反応を装い、頭を抱えて苦悩顔をみせる。
これで悪徳弁護士は俺がライダーとして精神的に脱落した信じ込み、油断するというわけだ。
あの悪徳弁護士は俺の完璧な演技に安心しきって、 暗い面持ちをみせつつ高級車を発進させていった。
俺は最後のとどめと、その場に倒れこんで叫び声をあげてみせた。 この声はヤツラの耳にも届き、心の奥に
残っていた僅かな疑惑をも完全に抜き去ったはずだ。 今頃 したり顔で談笑しあっていることだろう。
自分でも思う、 アカデミー賞ものの演技だったと。

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