仮面ライダー
【MKAS】
【風見志郎 仮面ライダーV3】

 仮面ライダーV3「風見志郎」、彼は悪の組織、デストロンの怪人、ハサミジャガーに父と母、
 そして妹までも殺され、デストロンの基地内で罠にはまった1号、2号の身代わりとなり瀕死の
 重傷をおう。だが、彼の勇気を見とめたダブルライダーが彼を改造人間、仮面ライダーV3とし
 て蘇らせた。そこから彼の仮面ライダーとしての戦いが始まった。

 エジプト、旧デルザー軍団基地跡
 風見志郎は岩石大首領を倒した後、ふたたびエジプトへとわたった。マシン大元帥は密かに
 怪人を製造し、自軍の戦力として運用していた。
 改造人間達はほとんどV3が倒したのだが、何体かが逃走、風見は現在もそれを追跡中であ
 る。だが広い砂漠、一体の怪人を探すのに相当な時間がかかる。それでもやらなければなら
 ない事であり、それが仮面ライダーの使命であった。
風見「これか…なるほど、サボテン奇怪人、ラクダ奇怪人…この2体か。」
 風見は基地のコンピュータのデータをコピーし、資料をポケットにいれ、基地をあとにした。
 そして、今日エジプトを訪れる事になっている結城丈二と待ち合わせた街へと向かった。

結城「風見、怪人の情報はつかめたのか?」
 風見はポケットからフロッピーをとりだし、結城に渡した。
結城「…よし、早速見てみよう。だがこれを見るにはそれなりの設備がある所じゃないといけない」
風見「なら、それをみつけた基地まで行こう。幸い基地は新品そのものだ。」
 2人は街から30kmほど離れている基地へと足を運び、コンピュータルームにあるデルザー軍団
 用のパソコンで先ほどのフロッピーの内容をだしてみた。
結城「……どうやらやつらはここからあまり離れていない小さい基地にいるようだ。デルザーが
   壊滅したことも知らないんだろう。」
風見「ようし…いくぞ

 砂塵が吹き荒れる中、二人はバイクを走らせた。目指すはデルザー軍団の残党が潜む小規
 模の基地である。基地で監視カメラをみていた戦闘員は、二人が近づいてくるのをみて、慌て
 てラクダ奇怪人に報告する為、作戦室へと走った。
戦闘員「た!大変です!」
ラクダ奇怪人「なんだ?仮面ライダーでも来たのか?」
戦闘員「そ!その仮面ライダーがこの基地に向かっています!」
ラクダ奇怪人「何ィ!?すぐに罠をきどうさせろ!ジゴク奇怪人とサボテン奇怪人もよべ!」

 この基地には3人の奇怪人と数10人の戦闘員がおり、マシーン大元帥から基地を死守する
 ように命令されていた。感情に流されやすいラクダ奇怪人、ジゴク奇怪人を冷静なサボテン
 奇怪人がおさえるよう密かに命令をうけていたが、それは他の二人は知らされていなかった。
サボテン奇怪人「ふむ、風見と結城か、結城丈二め、ギリシャだかにいっていると聞いていたが。」
 サボテン奇怪人は腕をくみながらひくく声をうならせていた。それをみていたジゴク奇怪人は
 今にも飛び出しそうな勢いでこう言った。
ジゴク奇怪人「んな事はいい!たたきつぶしてやろうぜ!」

 部屋をとびだそうとしたジゴク奇怪人だったが、サボテン奇怪人が肩をつかんで制止した。
サボテン奇怪人「まぁ待て、お前がはった蟻ジゴクの罠がある。あれをつかって二人を捕えるんだ。」
 風見達は爆発の中をくぐりぬけながらデルザーの基地へと近づきつつあった。が、突如地面
 が崩れ、風見は蟻地獄にはまってしまった。
風見「しまった!!」
 風見はそのまま砂の中にのみこまれてしまった。
結城「風見ぃ!…くそ!先に進むしかないか…」 
 三体の奇怪人達は大喜びであった。宿敵、V3を捕えれた事は彼等にとって大変めでたい事
 であったのだ。

ラクダ奇怪人「ライダーマンは俺がやってくる。」
 ラクダ奇怪人は意気揚揚と結城の所へと向かった。結城は基地に侵入し、戦闘員を倒しなが
 ら基地の奥へ奥へと進んでいた。そこにラクダ奇怪人が現われたのだ。
ラクダ奇怪人「結城丈二!貴様の命は俺がもらう!」
 ラクダ奇怪人は機敏な動きで結城になぐりかかったが、結城は何とかそれをおさえ、膝蹴りを
 したが、効果はなく、逆に回し蹴りをされ、よろけてしまった。
ラクダ奇怪人「とどめだ!」
 ラクダ奇怪人は渾身の一撃の蹴りを放ち、結城はふっとばされた。が、なんとか立ちあがり、
 手をグーにして胸の前であわせ、両手をあげ、ヘルメットをかぶり、腕をクロスさせた。
ライダーマン「やぁっ!」

 ライダーマンは跳び蹴りをくらわせ、ラクダ奇怪人が反撃のパンチを放ってきたので、腕をつか
 み背負い投げを放ち、ラクダ奇怪人の体が宙に待った。

 一方、風見は檻のなかへといれられ、気絶してまだ意識が戻っていなかった。だが、壁の隙
 間からふきあれる風の音で、風見は目をさました。
風見「……うっ…やつらの基地につれてこられたか、ようし、へんしん…ブイスリャー!」
 風見は両手を右に伸ばし、そのまま左斜め上まで回転させ、右手をひいて、瞬時にまた伸ば
 す。その時に左手は腰に当てた。風見志郎は仮面ライダーV3へと変身し、檻をぶちやぶり、
 見張りの戦闘員をたたきのめし、基地中枢部へと向かった。途中、いくつもわかれた通路を
 行ったり来たりしてやっと作戦室へと到着した。

V3「ここまでだ!覚悟しろ!」
 V3はサボテン奇怪人へと詰め寄った。サボテン奇怪人はかるく嘲笑した。
サボテン奇怪人「愚か者め!2対1で勝つつもりか?身のほどをしるんだな!」
V3「ふっ…デストロンと戦っている時には良くあった事だ。」
 V3の自身たっぷりの言葉をうけ、ジゴク奇怪人はついに感情を抑えられなくなった。
ジゴク奇怪人「いくぞ!うりゃぁ!」
 ジゴク奇怪人は両手の長い鎌のような腕で斬りかかってきた。V3は腕をクロスさせ26の秘密
 の能力の一つを発動させた。
V3「細胞強化装置!」

ジゴク奇怪人「ぎゃぁぁぁ!」
 ジゴク奇怪人は逆にうでの刃をボロボロに砕かれた。V3は追い討ちをかけるように連続キック
 をジゴク奇怪人のはらに放ち、ジゴク奇怪人はあとずさりし、今度はサボテン奇怪人が両手に
 もった鉄バットをふりまわしながら攻撃した。
V3「とぉっ!」
 だがV3は跳びあがって攻撃をかわし、必殺技を放った。壁を2回蹴り、勢いをつける。
V3「ブイスリー!ダブル反転キック!」

 サボテン奇怪人はせまい部屋の中でおもうように動けず、攻撃をよけきれなかった。結果、見
 事に必殺技がきまり、サボテン奇怪人は爆発した。
ジゴク奇怪人「こうなったら基地もろともお前を殺してやる!」
 ジゴク奇怪人は緊急脱出用の通路を使って脱出し、通路は破壊された。
ラクダ奇怪人「くっ!あの単細胞め!仲間を殺す気か!?」
 ラクダ奇怪人もライダーマンとの勝負をやめ、外に脱出した。
  ドかーン!!
 凄まじい轟音と智に基地は爆発、戦闘員たちのほとんどは逃げ損ねてしまった。

ラクダ奇怪人「馬鹿やろう!マシーン大元帥様になんと言って報告するんだ!?」
ジゴク奇怪人「ライダーを殺ったんだ。文句は言われまい。」
???「それはどうかな?」
 ラクダ奇怪人達が立っていた場所の横にあった砂丘のカゲからV3とライダーマンが姿を
 あらわした。
ライダーマン「お前達の主、マシーン大元帥はもういないぞ!」
ジゴク奇怪人「何!?…くそ!仇をとってやる!」
ライダーマン「V3!戦闘員は俺に任せろ!」
 ライダーマンは20人ほどの戦闘員へと向かった。

ラクダ奇怪人「ぐはははは!俺の連続パンチをうけてみろ!」
 ラクダ奇怪人は一発、また一発と目にもとまらぬ速さでパンチをくりだし、V3は何度もはじかれ
 た。しかしそれでも彼は諦めない。
V3(父よ…母よ…そして雪子!俺は負けない!世界が真の平和を取り戻す日まで、俺は戦う!)
 V3はそうあらためて思った。彼を動かしているのはもう復讐という2文字ではなく、正義という
 信念なのだ。
V3「くっ!とぉっ!V3スクリューキック!!」
 V3は跳躍し、回転しながらラクダ奇怪人にスクリューキックをくらわせ、ラクダ奇怪人は爆発、
 四散した。

ジゴク奇怪人「うぉー!死ねーV3!」
 ジゴク奇怪人はとびかかろうとした。が、ライダーマンがロープアームでジゴク奇怪人の腰を
 縛りつけていたので、地面に墜落した。
ライダーマン「V3今だ!」
 ライダーマンの言葉を聞いて、V3は軽くうなずき、空高くジャンプした。太陽を背にした為、ジ
 ゴク奇怪人はまぶしさで目がくらみ、ロープアームでしばられているので、身動きできなかった。
V3「ああ、とぉぉぉぉ!ブイスリィィィィキィィック!」
 V3必殺の一撃がジゴク奇怪人に直撃、ジゴク奇怪人は数メートル飛ばされた。

ジゴク奇怪人「まだだ…ぐわぁぁぁ!」
 そして最後の特攻をかけた。ものすごい速さでV3に直進した。
V3「とおお!ブイスリィィィ三段キィィック!」
 1回、2回、3回とキックが放たれた。V3の今持つ力のすべてをこめて放ったキックに、ついに
 ジゴク奇怪人も空中で爆発した。
風見「これからどうするんだ結城?」
結城「1度日本へ行って羽をのばしたあと、またギリシャにいくよ。」
風見「そうか、なら明日の飛行機で日本に向かおう。運がよければおやっさんに会える
    かもな。」

 翌日、二人は飛行機に乗り、日本へと向かった。この日本行きもまた戦いにまきこまれる風見
 だが、彼には妥協は許されない。
 風見志郎は改造人間である。世界が真の平和をとりもどすその日まで、V3は戦いつづける。
 それが彼の使命なのである。行けV3!負けるな風見志郎!

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